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2008.07.31
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仕事が忙しく、なかなか更新出来ませんが、北海道旅行を少しずつ書いておこうと思います。
7月18日(金)は、北海道は昨日からの雨は上がっていました。
起きたのは5時、まだこの時は小雨が降っていました。
6時半に朝食、
7時ホテルを出発
姿見池周辺の散策だけなら、昼過ぎには下山の予定、
「レンタカーはホテルの駐車場に止めて置いてもいい」と言ってくれ、
「もし良ければ、下山後に  お風呂に入って行っても良い」との事
いいサービスだなぁ!!帰りに入ろうか?と話しながら出発


少しは期待しながら、ロープウェイ乗り場に行きましたが旭岳の山頂の視界は不良
7時15分発のロープウェイで姿見池駅へ
私達二人の他は、よく慣れたような本格的登山姿の乗客が一人だけ
平日なのと、天候不良で計画を変更した人が多いのかも?と予感がする出発でした
NEC_0032.JPG

7時30分姿見池駅でトイレを済ませ出発

(後で、この駅で携帯トイレを買っておかなかったことを後悔しました)
天候が良ければ山頂登頂を目指そうと思っていましたが、
視界はとても悪く、迷っていました。
NEC_0033.JPG
この視界の悪さです。迷いました。
とりあえずは、姿見の池が見える所まで行こうと・・・
歩き始めてどれ位だったか?まだ、私達の他に観光客は見えず、もやの中を歩いていたら
急に前方のもやがさぁーっと幕を引くように晴れていったんです。
正に、その時、何分か(5分位)は視界がほぼ360度開けたんです。
NEC_0035.JPG

「お父さん、今が今日でマックスの景色かも知れないし、写真撮ろう」と、興奮気味の私
三脚を立てて、記念写真を撮り、360度の連続写真を撮り後ろに他の観光客が来たのに
気が付いた時、またもやで視界が殆ど無くなっていました。
気を取り直して歩き始めた私達、10数人の集団となった先頭を歩いていました。

そしたら、主人が「あっっ!!」と声をあげました。「何?」と私が言うと、
口に指を当てながら、指差した先にエゾシマリスが二匹ちょろちょろと居るんです。
私「写真撮って!!」と、慌ててカメラを取り出したら、一匹は逃げたんですけれど
一匹は「撮って!!」というかのように、そこで手を擦り合わせてそこに居てくれたんです。

うれしかったですねぇ!何か、頑張ればご褒美あげるよ!!と言われているような・・・
迎えてくれているような気持ちにしてくれました。
シマリス.JPG

NEC_0036.JPG


姿見の池の所に着くと、こんなに人がいたんだと思う位大勢の人が愛の鐘を鳴らしたり
記念写真を撮ったり、、、、もし、登頂を目指すのなら、此処で道を選ばなければなりません

さっきのリスで気を良くしていた私は「せっかく来たんだから登ろう」と言いました。
主人はわたし次第だと言っていたので、登ることに、、、

もやの中、6合目までがとても遠くて、あの姿見の池の所に居た人の中で登り始めたのは
私達夫婦と60代の夫婦の二組だけでした。
8時40分にようやく6合目に到着、元気出す為に栄養ドリンクを二人で飲みました。
この頃、少しだけもやが晴れ、視界が広がりました。登りながら何の音か?と思っていた
正体がわかりました。100m位先の噴煙?蒸気が上がる噴気口でした。

9時15分8合目到着 抜きつ抜かれつしながら登っていた、60代の神奈川から来たご夫婦
なんと、昨日十勝岳に登頂してきた所なので、「今日は身がいってる。」と、驚きです。
お母さんは空身で、ご主人が大きめの リュックを背負って、、、いい感じです。
すごいベテランかな?と聞くと、50代後半にうちと一緒で学資終了記念からの百名山登山ですと、、、今までに、10個以上の山に登っているみたいです。
うちも頑張ろう!!と思いました。
そして、必死に登っていると、下山してきた始めての50代位の夫婦連れ、
「あと、もう少しですよ、頑張って!!」と、軽い足取りで降りていきました。
本当ですか?信じますよ!!と心で突っ込みを入れながら、更に登ること約40分
やっと金庫岩が見えて来ました。インターネットで勉強した主人、もう少しで
山頂だと言って、元気が出ました。

NEC_0037.JPG
いかつい岩です。転がって落ちたら大変なことになります。

10時15分旭岳登頂
しんどかったけれど、充実感で一杯です。でも、視界は不良、10m位しかないので、山頂全体の雰囲気も実感が湧きません。とりあえず記念写真を三脚を立てて撮りました。
山頂には4組(いずれも夫婦らしい)登山ベテランらしい一組と、中国人らしいカップル
先ほどの神奈川の夫婦、そして私達、

ここで、また迷います。このまま、来た道を下山するか?
間宮岳、中岳別れから裾合平を目指す、姿見駅までの12キロのコースへ行くのか?

何でしょうかね?この日の私は、、、「せっかくここまで来られたんだから、行こう!!」
言っちゃったんですよね。
この機会を逃したら、この先の景色はきっともう見ることはない!!
そう思ったら、行かなかった後悔より、行って何かしらの思い出が得られたらいい!!
そう思いました。
噴出していた汗も引いて

10時30分間宮岳を目指して反対側に下山開始
降り始めてびっくりです。
北側に面しているのでしょうか?まるっきりの雪道、大雪渓なんです。
傾斜角はどれ位でしょうか?45度以上に感じました。
それでも、登る時の苦労を考えたら、転ばないように、踏みしめて歩けば、
涼しいし楽しいです。先を先ほどのベテラン夫婦の姿が小さく見えました。
道らしい道でもないので少し不安に思いながらも、付いて行けば大丈夫かな?と。。。



NEC_0038.JPGでも、案内人(勝手に)の姿が見えなくなった頃、雪渓のど真ん中で、どっちを見ても
真っ白の世界、、、そうです。ホワイトアウトの状態です。
この時焦りました。もやが続いていて、視界は約20mもない位、、、ドンドン歩いていくと
白い雪の状態が濡れているような色に、、、もしかしたら、このまま行ったら川の上?
登山靴ですが、水の中、それも深さが解らない川は危険です。
少し悩んでいると、もやがやや薄くなり始め、左手の方に黒い道?土が見えました。
あれが登山道に違いない!!と、ルートを真横に変更して目指しました。

そして、登山道に戻ってさっきのまま行っていたらと、右を見たら、
やはりあの先は川になっていました。危ないですよね。

ここら辺りから、私達は、旭岳に歓迎されていると思い始める事になりました。

大雪渓を抜ける頃、雪解けしたばかりの登山道の脇の到る所に高山植物が顔を出し
二人でわぁわぁ言いながら、写真をカメラで撮ったり、写メールで撮ったり
嬉しくなっていました。

そうしているうちに目指す間宮岳がもやが晴れだして、その姿が見えるように、、、

ここでも写メ、写真、、、、(笑)

NEC_0039.JPG
NEC_0040.JPG


11時30分間宮岳の稜線に立ち、大雪山御鉢平を見渡すことが出来ました。

NEC_0042.JPG
NEC_0043.JPG
ここからようやく下り坂になりました。
下り坂が反って足の膝に響きます。
この行程の中でここが一番歩ききれるか心配になりました。
12時ようやく中岳分岐へここまでで、4時間半、ここの案内板には
姿見の駅まで6キロとありました。
下りは早いから、、大丈夫、、と思っていました。この時は、、、

途中、中岳温泉までの間に一組の私達くらいの夫婦連れが反対から登って来ました。
私達がようやく登頂してから降りてきた道を反対側から登って行こうというのですから
信じられません。(私達はここから下りだけだと思っています・・・)
「大変だと思いますけれど、頑張って下さいね。」
と言うしかありません。
下りになってからは景色は最高にいいし、青空は広がるし、気分は最高でした。
NEC_0045.JPG

中岳温泉です。よく秘湯とかで、撮影のある温泉ってこんな所なんだろうな!?と思いましたね。ちゃんと、スコップが置いてあって、自分で掘ることも出来るのだと思うのですが
湯温はぬるくてこんな状態のお風呂に入って、笑顔を作るタレントさん偉いです。
NEC_0046.JPG
景色は最高です。少し離れて撮った写真です。このロケーションの中での温泉という事では
価値ありますよね。
この先に、裾合平のお花畑が広がります。
NEC_0047.JPG
そして、裾合平の花畑に差し掛かったところで、再びシマリスが2匹出てきたんです。
「また来てね!!」と言っているかのように・・・これにも、二人で感激して興奮です。
NEC_0048.JPG

NEC_0049.JPG
チングルマという、高山植物ですが、これが本当に群生しています。
主人曰く、こんなに感動するとは思わなかったと、、、
その広がり感は、なかなか見たまんまを表現できません。

<つづく>





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Last updated  2008.08.02 09:08:31
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