はないちもんめ

長男の結婚式に向けて、忙しく物入りで最近なんやかんやと大変なことも多くて、、、

この春、丁度私の誕生日に合わせ、去年から作っていた黒留袖を「出来たぞ！！」と、持って来た主人、、、

私は、作っていることも知っていたし、それでも、嬉しかったし、
普通の反応だったと思う。。。
でも、主人にしたら
喜び方が物足りなかったらしい？？？
「あぁっ～～～出来たん？」位の言い方だったらしい？？？

主人にしたらかなりショックで、職場の人に、愚痴ってこぼしていたらしい？？？

そんなことがあったものだから、、、

お嫁さんになる人に、今訪問着を作って上げていて、（主人は着物の染めをしています）
その生地を選ぶことから
柄、色選びその他の色々な段取りの段階でその度に相談しながら
しています。

その段階で、ついでに私の肌襦袢と、袋帯も新調することになって、
その相談も色選びから、柄選びみんな相談していました。

私の色の好みや、見本みたいな本の中から、「着るとしたらどんなのが好みか？」
等、普通に色々話していました。

先日、「まず袋帯が決まったぞ」と、持って来てくれたのが
まさに私がこんな雰囲気のが欲しいなぁと、カタログ等から言っていた通りのもので
大満足！！
その時に、その袋帯を選んで来てくれた取引先の人にお礼の電話をかけた時
「その帯だったら、留袖にも、訪問着にもよく合うと思うから」と言ってくれていました。

私も、もう少し先には、私もお宮参りの時に着る訪問着も欲しいものだなぁ！！と
思っていました。
でも、本当に必要なものだけでも色々と費用が嵩み、
とても、私の訪問着には手が出ないと考えてもいませんでした

お嫁さんの訪問着が出来て来て、肌襦袢が出来て来て、それぞれ反物になったものを
これから仕立てに出すのに、費用がいくら位になるか？なんて話をしていました。

そして、お宮参り（気が早いですが、、、）の話になって、
お宮参りの時に、男性側の親が赤ちゃん抱いて、着物でこんな風に写真写すんよ！！
なんて話が盛り上がった時に、主人が
「実は、お前の訪問着も出来ているんだ」と、
何気なく後ろに置いていた反物（風呂敷に包まれた）を手にとって
私の前に広げました。

淡い鶯色の明るい、本当に上品な色合いの主人好みの色柄で、
その色を出すのに4回も染め直したと、主人も力が入ったと・・・

そんな話を聞きながら、
この訪問着だけは、私に今まで何も相談がなくて本当に内緒で作っていて、、
私は、びっくりするのと、主人の気持ちがうれしいのとで、
涙が溢れて、声も出ない位で、顔も涙でくちゃくちゃで、、、
その私の顔を見ながら、主人が「やったぁ！！」みたいな得意顔で、

黒留袖の時の私の反応がそれだけ物足りなくてショックだったと言うんです。
これで職場の人にも、こんな反応だったと言えると、
すごい嬉しそうなんです。

自分の好きな車関係のお金は、物入りだからと我慢して、自分が欲しい物より
思わず安い物にしてしまって「すごい後悔して、悔しくて寝れなかった」と言っていた
位なのに、、、

なんだかんだと、気難しいことも多くて若い時は大変でしたけれど、
この頃の主人には、殆ど不満がありません。

私がどんどん我儘になってきて、思いやりに欠ける時があるように思います。
気を付けなければ、、、優しさに甘えてばかりいたら、
罰が当たりますね。

長い結婚期間の中で二人で乗り越えて来た道のりを振り返って見ても
どちらか一方だけが苦労したり、悪かったり、自分勝手だったりみたいな
ことが、無かったのは、ちゃんと二人で力を合わせて歩んできた証拠だと
思います。

我慢することも、二人とも
頑張ることも、二人とも
嬉しいことも、二人とも
辛い時も、二人とも

そんな人に巡り合えて、家庭を持てて幸せ者です。
長男がお嫁さんと二人でそんな気持ちで家庭を築いて行ってくれますように
幸せを祈ります。（二人で作る、、しあわせをね・・・）