カテゴリ:引きこもりおよび発達障害児への支援
臨床試験の結果は公開できないということですが、 先日、臨床試験についての話を聞くことができました。 興味深かったことを何点か記したいと思います。 オキシトシンが自閉症の対人交流症状に変化が見られるという治験結果が 見られる人がいるのですが、それが偽薬(プラセボ)の場合にも 起きているケースもあり、効果が見抜きにくい。 オキシトシンの血中濃度を見たときに、 人によって、濃度が違う。 個人的な体験として見たことを話をするならば、 オキシトシンを投薬しはじめた人のケースで、 ヘッドホンをつけなければ来院できなかった方が ヘッドホンなしで来ていた、人がいた。 問題行動がおさまっているというケースがあった。 オキシトシンが自閉症スペクトラム症の症状に有効かどうかは、 まだ分かっていないが、期待は持てる。 また、療育の前にオキシトシンを投与するというような、 使い方についても少し話を加えた。 私の記憶に記されたことと、 福井大学の治験を受けた生徒の様子を見た体験のもと、 オキシトシンについて感じることを少しずつ書いていこうと思います。 以下は同じく金大の先生による、脳の科学 Up Dateより抜粋です。 21 歳の時に,視線がやや合うようになる、問いに 反響言語ではなく単語でまれに返答するという変化が 見られたが、それ以上の発達は認めなかった男性のケース。 保護者が個人輸入で手に入れたオキシトシンをスプレーし始めたところ、 診察室での彼の様子は次のように変化していた。 診察者の筆者の顔を見つめたり、時に笑顔を浮かべる、 「はい」「いいえ」で答える簡単な内容の質問に正答し、 どちらかを選ぶ選択質問にも答えることができた。 これらの変化は21 歳の時に見られた発達を加速したような印象を筆者に与えている。 反復的な行動様式には変化がなかった。 また、噴霧を怠ったところ、その変化は元に戻ったような印象を与える。 オキシトシンが、自閉症スペクトラム症の人たちの生きづらさを 少しでも軽減できれば・・・・と個人的には期待しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.10 08:35:56
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