村意識《子どもたちの育ちゆく世界 その2》
それについてあまり考えたことがなかったのですけど、その仲間意識というものを私がどちらかというと嫌っていることを思い出しました。母が、能登の田舎町に引っ越してもともと血圧の高かったものがますますひどくなってしまいました。何しろ、人が引っ越してくるなどということが少ない町だったのです。会社の社宅にばかり住んでいた母が、町でも旧家ともいえるところに入り、その町の人たちともつきあうことになったのを傍目でみながら、こういうところには住みたくないと子供心に思っていて、結婚後は、ニュータウンのように新しく造成された土地にばかり住むようにしてきていました。石川も鳥取も新参者を嫌い、人と変わったことをしたり、斬新なことをする人はたたかれたりするようなところがありました。そのような従来の意識ではなく、新しい、人と人とのつながりをつくる、意識といったものが、作られていくことが大事でしょうね。今も小さな集落では、子どもたちを同じ集落の人たちが、わが子同様に見てくれているそうですけど、そのように個人主義の世界では、育っていかないものを、作り出していけたらいいですよね。アメリカインディアンの子育てのように、でしょうか。「子供たちはこうして生き方を学びます」批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします敵意に満ちた中で育った子は誰とでも戦います冷やかしを受けて育った子ははにかみ屋になりますねたみを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになります心が寛大な人の中で育った子は我慢強くなりますはげましを受けて育った子は自信を持ちます褒められる中で育った子はいつも感謝することを知ります公正正大な中で育った子は正義心を持ちます思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちます人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にします仲間の愛の中で育った子は世界に愛を見つけます作・ドロシー・ロー・ノルト訳・吉永 宏Children Learn What They LiveIf a child lives with criticism, He learns to condemn.If a child lives with hostility, He learns to fight.If a child lives with rdicule, He learns to be shy.If a child lives with shame, He learns to feel quilty.If a child lives with tolerance, He learns to be patient.If a child lives with encouragement, He learns confidence.If a child lives with praise, He learns to appreciate.If a child lives with fairness, He learns justice.If a child lives with security, He learns to have faith.If a child lives with approval, He learns to like himself.If a child lives with acceptance and friendship, He learns to find love in the world. 『アメリカインディアンの教え』より