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カテゴリ:ありのままの自分で
偶然?必然?
南青山で、約三年ぶりに尊敬するミュージシャンの瀬戸さん夫妻にばったり会った。 「今夜、遊びにおいで」と誘われ、瀬戸さん宅におじゃました。 相変わらず瀬戸さんの家は、いい感じの空気に満たされていた。 なんで、この家は雰囲気が特別なんだろうって、昔よく思った。 壁の色、じゅうたんの色、カーテン、置物、観葉植物、家具等々、すべての家のものが調和した美しい音楽を奏でている。一つ一つが瀬戸さんの家族に愛されて大事にされているのが、とても嬉しいようだ。 いつも、仲間がつどい、笑い声があふれ、夢を語り、ギターを弾きながら愛を語る。そんなありえないような素敵な家だ。 そんな瀬戸ファミリーと会わなくなって三年が過ぎていた。 俺は俺なりに一生懸命生きてきたつもりだったが、いつのまにか自分を信じることを忘れ、過去にとらわれて生きていた。 自分のことしか考えてない、でも、どうにもならない自分を閉ざされた心の殻で固く閉ざし、だましだまし生きていた。 瀬戸夫妻は、そんな俺を暖かく迎えてくれた。 そのままの俺を 全部認めてくれて、 尊敬してくれていて、 大好きでいてくれて、喜んでくれた。 なぜか、必要とされているようにさえ感じた。 そんなかけねなしの愛情に包まれた瞬間、もう涙があふれてどうにもならなくなった。ほんとうに久しぶりに子供のように泣いた。 二人からたくさんの想いと言葉をもらった。 「剛は、一度も失敗なんかしていないよ。」 最初、意味がわからなかった。あったかくて太い透き通った声で瀬戸さんは続ける。 「エジソンは自分の発明が、成功するまでの何千回の何万回の失敗を繰り返したって有名だよね。でもエジソンは、一回も失敗をしてないんだよ。ただ、思い描いた発明が、現実化するまで、何万回もやり続けただけ。」 「ね。わかるだろ? 剛は失敗なんかしてないんだよ。通るべき道を必要で通っただけなんだから。 他人には計り知れない波乱万丈の人生を思い切り生きてきた瀬戸さん夫妻のこの言葉は、固く閉ざされた自分の殻の中にも、なぜかすんなり入ってきて、固まってしまった殻にひびが入った気がした。 素敵な生き方と、魂からの言葉と、愛情は、どうやら地中深くまでも光を届けるようだ。 「天国も地獄は同じところにある」って聞いたことがあるが、そうかもしれない。 瀬戸さんも、昨日の俺も、今日の俺も、 そして未来の俺も同じ世界に生きているのだから。 天国に気づく入り口は、 まわりにいる自分を愛していてくれている人たちらしい。 そんなふりむきもしなかった自分を想ってくれる人を思い浮かべてみる。 彼らの声(想い)を そっと、そおっと、聞いてみようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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