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2009年11月28日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「幸せを招くジュエリー風水」
「面白いほどよくわかる相対性理論」
「殉死」(司馬遼太郎)
「ロスト・レイセン」(マーガレット・ミッチェル)
「句集蛮朱」(糸大八)
「侠客狂言集」
「沈黙の岬」(田中光二)
「小説葉隠」(奈良本辰也)
「タンタラスの虹」(渡辺喜恵子)
「女の戦後史1・昭和20年代」

店(古楽房)の店頭100均の売れ残り。
この先の売り場はない。
けど、タイトルだけ並べてみると、なんとなく面白そうな本に思えるのが不思議。

「女の戦後史1・昭和20年代」は、朝日選書の1冊なので全然珍しくない、どこにでもある本。
一人1テーマの短い評論が集められている。
全部で34人=34テーマ。
個人的に興味あるのは、「『ひまわり』-中村メイコ」「洋裁学校-鈴木博之」「『君の名は』-佐藤忠男」……、というか、読んでみたくなるテーマ、けっこうあって、挙げてたらキリがなくなりそう。
朝日ジャーナルに連載してた記事らしく、中身はしっかりしてそう、読み応えありそう。
それでも本は売れない。
それが現実。
棄てる前に読んでみるか。

「タンタラスの虹」の渡辺喜恵子なる著者、まったく知らない。
1975年、新潮社から発行されてる本。
新潮社から出るなら、それなりの作家?
巻末に著者紹介もない。
調べてみるか。
ウゲッ!!
直木賞作家じゃん!!!
いくら文学に弱いと言ったって、一応古本屋だぜ。
いいのか、それで。
と、我が恥をさらすようだが、事実だったので、正直に告白しました。
もっと勉強せねば。
以下、ウィキペディアからの一部転載。
1914年(大3)生まれ、1997年(平5)没、秋田県出身。
1959年『馬渕川』で直木賞受賞。『みちのく子供風土記』には幼少時の鷹巣のことなども記載されている。長編三部作『原生花園』のほかに、画家青木繁を描いた『海の幸』がある。主な作品に『プルメリアの木陰に』、『南部女人抄』、『啄木の妻』、長編歴史小説『南部九戸落城』などがある。
なのだそうだ。
ふーん。
で、私の持ってる本、「タンタラスの虹」。
ハワイ移住者のもとに写真花嫁として嫁いだ一女性の生涯を描いた作品で、前年刊の「プルメリアの木陰に」と翌年刊の「風に咲くプァマレ」を合わせ三部作を成しているものらしい。
装幀は野中ユリ。
さっきまでどうでもいい本だったけど、ちょっと気になる本になってしまった。

「小説葉隠」の著者、奈良本辰也は本来は歴史学者だよね。
小説も書いていたのか。
『葉隠』とは言わずと知れた武士道の原典のような本。
なんて知ったようなことを言いつつ、ボクもそれ以上はなにも知りはしない。
この本は、『葉隠』の著者(正確には口述者)、山本常朝(神右衛門)の一代記とのこと。
「野性時代」に連載したものらしい。
『葉隠』のことを知ろうとするときの入口にはふさわしい本かも。
ちなみに著者には、『葉隠』の口語訳本もある。
武士道に関する本もある。
読みもせずに処分するにはちょっと惜しい、かな?

田中光二「沈黙の岬」は、量産系大衆文学作家の作品なので、いちいちつきあえないと、パスしようかと思ったが、いきがかりなのでちょっと書いとく。
田中光二って、戦後の無頼派作家、田中英光の息子というのが通り相場、というイメージだったけど、今じゃ、田中英光って誰?って感じなのかな?
この作品「沈黙の岬」については云々する気もないが、UFOハンター・シリーズというサブタイがついてて、ある程度中身が想像できる感じ。
田中光二は読んだことがないけど、面白いの?
って、読めばわかる、ってか!?

「侠客狂言集」は、昭和初期、春陽堂から出てた「日本戯曲全集」の一冊、第35巻。
いちいちタイトルは挙げないが、全7作が収録されている。
今でも上演される機会のある芝居なんだろうか。
伝統芸能の世界には疎いのでわからないが、「侠客狂言集」という標題には、ちょっとそそられるものがある。
木版画が挟み込まれているのも贅沢。
豊国画、岩井半四郎演ずる白井権八の図。
収録作品より注目?
100円なら、売れてもよさそうなものなんだけど…。
この春陽堂版「日本戯曲全集」、売れた例しがないなあ。
「侠客狂言集」のタイトルで「日本の古本屋」で検索してもヒットしない。
けっこう稀少じゃないの?
この本でしかなかなか読めない作品もあったりして…。
誰か、読みたい人、いないのかなぁー。

100均の売れ残り=処分本を前にして、ホントに価値ないの? という疑問から、とりとめなく書き連ねてきたが、疲れたからここでやめる。
けど、マジ、このまま処分するには惜しいような気がしてきた。
とはいえ、商売。
値段のつかない売れない本、抱えるワケにもいかない。
早い話、本が多すぎるのがいけないのだ。
見切るのが商売、と、誰かが言ってた。
感傷に意味はない。
わかってるんだけど、ね。
ホントに買いたい人いませんかー。





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最終更新日  2009年11月28日 11時50分11秒



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