カテゴリ:日記
神奈川に、こよなく山を愛する友がいます。
先月遭難事故のあった大雪山系も歩きました。 同じく旭岳からトムラウシ山へのルートでした。 泊まったのはヒサゴ沼の避難小屋。 一人での単独登山でした。 トムラウシ温泉へ下りる計画だったので私とオット君は待っていました。 ところが夕方になっても下りてきません。 山岳ガイドもやっていた温泉の人に聞くと「上は雪だよ」という。 今なら携帯電話もあるけれど20年近く前のこと・・ 捜索願を出すべきかどうか苦しみながら帰ってきた。 心配が頂点になった頃、友から電話が入った。 「雪になったのでヒサゴ沼に戻りそこに居た人と一緒に天人峡に下りた」 「温泉で身体を温めたしヒサゴ沼で知り合った人の車で今から行くよ」と。 待つこと3時間余り道に出て待っていた。 友は車から降りて「心配かけた」といって私を抱きしめた。 一緒に来た人は「ナキウサギ」の生態を何年も一人で研究していて本も出しているという方。 たまたまナキウサギの観察を終えて下山する日だったとか。 「この人がいたから帰ってこれた、命の恩人だ」 私は偶然その前にこの人が紹介されている雑誌を買ったばかりだった。 ナキウサギの写真集も可愛くて宝物のひとつ。 これが縁でこの方とも今だに交流が続いている。 富士山頂から届いた暑中見舞いにはトムラウシや美瑛岳の遭難と 自分がトムラウシを目指した時のことが書かれていた。 「富士を仰げば人恋し 人を思えば富士恋し」 そんな言葉を添えて。 いつも八合目の山荘で指を温めながら書くそうです。 翌朝はご来光を見て山頂でスタンプを押し投函。 いつまで貰えるかなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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