夢と花と風

勤めて居たときの職場の友に女の子が生まれた。
仲間と昨夜お祝いに。

寝かされている「命」は柔らかい灯りで包まれているように
そこだけが暖かく見える。

「お許し」を貰って抱き上げてみた。
壊れそうに小さくて軽くて暖かい。
名前は「色葉」を、かなにして「いろは」ちゃん。

母の乳房を求めるようにちっちゃな唇が動く。
可愛くて可愛くて思わずみんなが微笑んでしまう。

今までは一人っ子だったお兄ちゃんがしきりに甘える。
赤ちゃんをもう一人の友に渡してお兄ちゃんの相手。

お兄ちゃんは森太郎君。
兄妹で森の色葉♪

この子が又、可愛い＾＾
しきりにミニカーを見せて自慢する。

「ブルートレインかな？」と、聞くと「・・・」。
「あ、北斗星だ」に、目を輝かせて「うん、ほくとちぇい♪」
北斗星で旅をしたことがあるので大好きなミニカーらしい＾＾

訪ねるみんなが大騒ぎする「新しい小さな命」にどうしたら良いのか
オロオロしているお兄ちゃん。
フッと自分の子供がそうだった頃を思いだした。

家に帰ってきてからも腕と胸に微かに残るオッパイの匂いがくすぐったかった。



「その子って僕より可愛いの？」



「もちろん、僕よりも可愛いんだろな」



「あたしは、食い気」



「とりあえず僕も食い気で」



「バンザァ～～イ」ということで＾＾



「そろそろ帰ろうかな・・・」