テーマ:吹奏楽(3434)
カテゴリ:音楽理論
こんばんは。
今日は寒かったですね…すっかり冬です。 中学校も、終業式が終わり、通知表をもらい(泣)、冬休みに入りました。 最近更新できなくてごめんなさい(汗 また忙しくなってきたので更新率下がるかもしれません… できるだけ頑張ります!!! さて、冬休みにも入り、1日中部活の毎日が始まりました。 その中で、基礎合奏の中で顧問がとてもおもしろい話をしていました。 「G-durの曲になぜEsが出てくるのか。」 顧問がとても分かりやすく説明してくださったのですが、少し難しいので自分なりに答えを出してみようと思います。 ある曲の基となっている調のことを「主調」、主調の音階の初めの音を「主音」と呼びますね。 この主調と他のある調がどのような関係にあるのかを表したものを「関係調」といい、その中でも主調と直接的な関係があるものを「近親調」、そうでないものを「遠隔調」といいます。 顧問の話の答えを出すにはこの「近親調」が鍵となるのです。 近親調は全部で6つあります。 1つずつ、なるべく分かりやすく解説してみたいと思います。 まずは「同主調」。 主調と主音が同じ調のことをいい、主調が長調なら短調、短調なら長調になります。 C-durの同主調はc-moll、ces-mollの同主調はCes-durとなります。簡単ですね。 次に「属調」。 主調よりも主音が完全5度上(半音7つ分上)の調のことをいい、主調が長調なら長調、短調なら短調になります。 また、調号は♯が1つ増えるか♭が1つ減ります。 主音の5度上の音を「属音」というのでこの名前がついたのでしょう。 C-durの属調は…Cの完全5度上はGなのでG-durですね。確かに♯が1つ増えました。 ces-mollだったらどうでしょう。Ges-mollになります。 難しいですが、ピアノの鍵盤で半音ずつ数えると分かりやすいと思います。 次は「下属調」。 主調よりも主音が完全5度下(半音7つ分下)の調のことをいい、主調が長調なら長調、短調なら短調になります。 また、調号は♭が1つ増えるか♯が1つ減ります。 属音の1つ下の音を「下属音」ということからついた名前ですね。 C-durの属調は…Cの完全5度下なのでF-durですね。 ces-mollだったらe-moll…だんだん完全5度に慣れてきました。 属調の全音下と考えてもいいかもしれません。 そして「平行調」。 主調と調号が同じ調で、主調が長調ならその短3度下(半音4つ分下)の短調、短調ならその短3度上(半音4つ分上)の長調になります。 C-durの平行調は…短3度下なのでa-moll。 ces-mollならb-mollですね。 難しそうですが、調号を覚えていたら1発です。 難しくなってきましたが「属調平行調」。 名前のとおり属調の平行調で、主調が長調なら長3度上(半音5つ分上)の短調、短調なら長2度下(半音3つ分下)の長調になります。 また、調号は♯が1つ増えるか♭が1つ減ります。 C-durの属調平行調は…長3度上なのでe-moll。 ces-mollならH-durになります。 完全や短で考えると頭がぐちゃぐちゃになるので半音で考えることをおススメします。 そして最後に「下属調平行調」。 名前のとおり下属調の平行調で、主調が長調なら長2度上(半音3つ分上)の短調、短調なら長3度下(半音5つ分下)の長調になります。 また、調号は♭が1つ増えるか♯が1つ減ります。 C-durの下属調平行調は…長2度上なのでd-moll。 ces-mollならA-durになります。 もう数えるのに慣れてきましたか?私は頭の中がこんがらがってきました…。 そんなわけで顧問の話の答えを出しましょう。 G-durなのにEsが出てくる…このことから一時的にEsが出てくる調に転調していつのだと考えられますね。 では、G-durから1番近い調でEsが出てくるのはどの調でしょうか? まずEsが出てくるということは、♭が1番少なくてもB-dur。 G-durであるこの曲にはEs以上の♭は出てこないとのことなのでB-durだと考えられます。 というわけでB-durと仮定して調べていきましょう。 G-durの近親調を見ていきます。 同主調はg-moll、属調はD-dur、下属調はC-dur、平行調はe-moll。 属調平行調はh-moll、下属調平行調はa-moll。 B-durが出てきませんね…。 しかし、g-mollにはBがEsが出てきます。 これはB-durの予感がしますね!! 実際にB-durの平行調はg-mollであるという関係がありますね。 このようなことからG-durであるこの曲にEsが出てくるのは、一時的にB-durに転調しているからだと証明されました。 パチパチパチ~。 このようにどんな曲であっても「調」というものは大きく関わってきます。 すごく難しいですが、すごくおもしろいですね。 これからはこういうことも考えながら演奏したいと思います。 では今日はこの辺で… 読んでくださってありがとうございました^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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