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カテゴリ:学校
私のお気に入りのブロガーさんの娘さん道徳の時間の事です
そこで緑か白を選ぶのですが 貴方ならどっちを選びますか? 以下 日記をコピペしてます(許可頂いています) 《その1》 小五の長女の授業参観は道徳でした。新担任の授業のカンジをつかみたくて、主人と二人でいきました。 長女も「国・算より道徳や総合学習のような、自分の意見を発表する授業が好きだし得意なんだ!」と 朝、張り切って登校しました。 授業は非常にエキサイティングでした。物語の主人公になりきって自分ならどうするか、というものです。 登場人物は 売れない、けれど腕のいい、貧乏な手品師。彼はいつか大舞台に立ちたいと腕をみがきます。そしてもう一人 親を亡くしひとりぼっちの淋しい少年。 二人は公園で出会います。少年の様子が気になり、彼は得意の手品を披露し、少年に笑顔が戻ります。 「すごいや!ねえお願い、明日も見せてくれるかなあ。」 「ウン いいよ」 「きっとだよ、きっときっときてね」 「もちろんさ、約束するよ」 彼は、どうせ明日も仕事はないさと思い約束します。 ところがその夜一本の電話が・・・ 遠方の彼の友人からでした。 大きなマジックショーがひらかれていて、その舞台に彼を推薦してくれたのです。 急病で欠場した人の代役ですが、彼ほどの腕ならこれをきっかけに絶対売れる、またとないチャンス!と今すぐ支度をし今夜中にこちらに来るように・・との知らせでした。 さあ彼はどうしたでしょう?皆さんならどうしますか? 物語では、彼は一瞬迷います。が、 「僕は行けない、用事がある。」とことわります。 その友人も 「君がそういうなら仕方ない」とあっさり引き下がります。 さてここからが今の世相をも反映する、子ども達の様々な意見が飛び交います。 「少年も連れてショーに出たらいい」・・どこに住んでるか分からないのよ、無理。 「誰かに約束の公園に行ってもらえばいい」・・頼める誰かがいないとしたら? 「絶好のチャンス、僕ならいく」・・さっき約束破って後悔したっていってたよね? そうです。じつは授業の冒頭で子ども達に「約束を破ったり、隠し事したこと・うそついたことある人」と挙手をさせ(全員手が上がりました)、その時の気持ちを聞いています。 皆口々に 「いやな思いをした」 「いつまでも忘れられない」 「もうあんな気持ちになりたくない」・・・・とその時の後味の悪さを表現します。 さあ、そんな子ども達は、自分が手品師だったらいったいどんな風に行動すると発表するのでしょう。結果はビックリ! また明日・・・。 《その2》 道徳の授業で様々な意見がだされました。 教科書では、彼(手品師)は誘いを断り翌日公園へ向かいます。少年と再会し、青空の下得意なマジックを披露、少年の笑顔に心が満たされるのでした。めでたしめでたし・・で終わります。 先生は皆に問いかけます。自分だったらどうするか。約束優先?それとも・・・。 子ども達は、真剣に悩みます。態度を決めかね頭を抱える子も。 先生はさらに二者択一でせまります。イエス?ノー? 手を上げさせると、上げたり下げたり、迷いがそうさせるのか はっきりしません。 今度は帽子を使って(登下校・体育時にかぶる学年帽です) 約束厳守派は・・・・・・・緑 ショーにでるよ!派は・・・白 帽子の裏・表で意思表示です。 結果はなーんとなんと、緑:白=1:2・・・ショーに出るよ、チャンスを生かせ!!派の圧勝でした。緑を期待していた大人たちは苦笑いです。 さて、ここからさらに授業は面白くなります。つづく・・ 《その3》 さて、道徳授業が白熱してきます。 先生は子ども達に提案します。 「あれー、白帽子(ショーに出るよ!チャンスを生かせ!!)が多いねー。じゃあ緑(約束守る!)のみんなが<やっぱり白にしよう>と気持ちが変わるよう、なぜ自分は白かその理由を言って、どんどん白帽子増やして、クラス中を白帽子に変えさせようよ!!」 えーっつ!!先生、そんなあ・・白に誘導するの!? 子ども達は必死に理由を語ります。まるで自分に言い聞かせるかのように・・。 「せっかくチャンスをくれた友達の期待を裏切ることになる」・・・うー。痛いとこつくね。 「世の中やっぱりお金だよ」・・・ねえ、君は何歳?悟りを開いたの? 「少年は明日来ないかも・・」・・・えっつ!悪魔の囁き攻撃!? 「ショーを成功させてから戻って少年を探す」・・・そんな都合よくいく? 「お金持ちになったら少年のような人をたくさん救えるよ」・・・すごい殺し文句! ・・・・・・・・・・・・・・・・と、私は心の中でツッコミをいれながら、聞いていました。 クラスの子はというと、なーんとなんと緑帽子がどんどん減り、ついにヒトケタに!! 先生は、緑帽子に声をかけます。 「どんどん減っちゃたよ!さっきほとんどの人が、ウソついたり約束破ったらすごくいやな気持ちになった・・って言ったのにおかしいよね?みんなが気が変わるよう、緑になるよう、説得しようよ!!」 これでこそ道徳!!緑を増やせー!!走れメロスを思い出せー!! ところが、緑の子は全般的に元気がありません。白チームに完全に押されてます。 「ショーに出ても、失敗して後悔するかも・・」・・・おいおい、そういうことじゃないだろう。 「少年が可哀想」・・・君優しいね。でも、優しさだけじゃ生きてけないよ。 「とにかく約束は守ろう!」・・・おお、りっぱ!! 白帽子の子も、帽子に手をかけながらモゾモゾしますが、緑にクラ替えするほどの気持ちの揺れはないようです。 授業の終わりの鐘が近づきます。タイムオーバー。 結果は、緑:白=9:30 当初よりどんどん白帽子が増え、緑の惨敗です。 先生は「これはとても大事な問題だから、おうちの人と色々話してきてね。また明日一時間とります。続きをやりましょうね。」・・・うーん。親にふったね、さすがだね。 子ども達が帰り、保護者会の冒頭 担任が裏話をしてくれました。 「手品師」の題材は、十数年前から毎年五年生のはじめに取り上げていて、 「今まで(ベテランの先生です)意見を述べさせ、最終的に 、 <緑:白=2:1> ぐらいでした。実はほとんどこの比率は何年も変わりませんでした」と・・・えっつ!この子達 変なの?なぜ? 先生も実際、心の中でビックリし、とまどっておられたのでしょう。 それを表にださず、余裕の授業はこび・・。さすがベテラン、いい担任に当たったかも! 「時代も変わりましたし、価値観も多様化しています。どちらがいい悪いではなく、お子さんと この機会に話し合ってみてください」と結ばれました。 さあ、我が家ではどんな論戦になったのでしょう・・つづく 《その4》 道徳の授業、「手品師」の題材は、我が家にも、いろいろな事を投げかけました。 まず主人。 彼はジャーナリストを生業にしているせいか、非常に冷静に、鋭く分析します。 「そうだよな。一概に緑(約束遵守)が正解、めでたしめでたし・・とはいかないよ。」 ・・・えーっつ!!道徳の授業だよ?本気なの? 「きれいごとで子どもを洗脳しちゃいかん!」 ・・・白(チャンスいかせ!)がいいの?ジコチュー肯定? 「お話としては、当然緑が正解さ。 でも子ども達は 自分ならどうするか?手品師はえらい。でも自分だったら手品師みたいになれない・・と正直に告白したんだよ。 すごい素直だよ。素晴らしい!そこを見てあげないと。」 ・・・うーん、そう言われると・・。 娘は帰ってくるなり「今日どうだった?」と聞いてきます。 実は彼女は緑チームの急先鋒。どんどん元気を無くして行く緑チームの中で、最後までしつこい位手を上げ続け、白チームへ訴えつづけました。(同じ子ばかり手を上げるので、先生も困ってました<笑>) 彼女は 「絶対緑!白を選ぶなんて信じられナーイ」 ・・・でも人生、そう白黒決着がつくものじゃないんだよ。 「だって うそついた時、お母さんにすごーくおこられたモン」 ・・・おいおい 怒られるから緑ってこと? 私は彼女と、翌日 白チームに なるほどと唸らせる、説得材料探しをはじめました。 「たった一人をも幸せにできない人に、たくさんの人を幸せにすることはできない。」 ・・・フムフム名言じゃ。 「少年を裏切った という気持ちで一生後悔し続けることになる。」 ・・・そうさ、古傷に悩むぞー。 「これが最後のチャンスと思っちゃいけない。チャンスは何度もめぐってくると信じよう!」 ・・・ポジティブシンキング・ばんざーい!! 「神様が見てる、いいことあるよ」 ・・・そうであってほしいよね。神様お願い! 「少年に感謝され、手品師に自信がつくよ。それが将来きっと役にたつよ。」 ・・・そう人生は何事も常に勉強だよ。 「少年に悪いことをした・・と思って舞台にたっても上手くいかないよ」 ・・・心の揺れをプラスに変えなきゃ、でも難しいよ。無理だよ。 彼女は、これで明日は緑の勝ち!!と意気込んでいます。 さあ翌日、学校ではどんな展開になったのでしょうか。つづく ====== 日記は ココまでです。 私は 絶対 白帽子です。 約束は大切ですが 今回の場合は ぜったいチャンスを生かすべきだと思います。 みんなは 緑? 白? どっち? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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