大人の流儀 伊集院静著
内容(「BOOK」データベースより)大好きな人に手紙を書きたくなったとき。上司に意見をしなければならないとき。人を叱らなければならないとき。大切な人を失ってしまったとき。嫌でもケンカをしなければならないとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。 この人の人生相談をたまに週刊誌で読んで、なかなかユニークな小気味いい人だと 思っていて、このシリーズを読もうと一冊目にとりかかったんです。何気に小説の合間に 暇つぶしのつもりでしたが、思いがけず大泣きしながら読んでいました。 そうそう、彼は夏目雅子さんのご主人でした。この本読んで夏目さんが200日あまりの闘病の末 亡くなられたのを知りました。夫も7年と少し前に200日あまりの闘病の末亡くなりました。 記憶のふたが外れてひさしぶりに涙しました。なかなか、彼女のことを書くのは大変だったと ありました。よくわかります。闘病は人生と同じ。ひとりひとりにドラマがあり、あの闘病の記憶は 消えないのです。悲しみは終わると言うより、ふたをしているだけだと思います。愛があれば。 ★★★★★