天北原野 三浦綾子著
運命や自然に翻弄される人間の愛とエゴイズムを描く長編小説。貴乃と孝介は結婚を誓い合った仲だったが、貴乃に恋慕する完治の策略によって、孝介一家は村から追いやられ、貴乃は強引に完治の妻にさせられてしまう。それから10年。樺太に渡り、金持ちになった孝介が貴乃と完治の前に現れ、完治の妹のあき子を嫁にほしいと告げる……。運命や自然に翻弄される純愛を通し、十字架を背負った人間たちのドラマを描く長編小説。1977年(昭和52年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。昔読んだ本をもう一度読みました。魂を揺さぶられる物語。樺太に暮らしていた日本人が終戦後にどんな目にあったのか…悲劇。誰も幸せにならない。悲しい物語。 ★★★★