高速を降りたら
地方の病院。父のベッドを囲んでいる三姉妹の娘たち。 深夜に突然、父の容体が急変。三姉妹はそれぞれの夫を呼び出すことに。 交通手段がない午前0時。一台の車に、長女の夫、次女の夫、三女の夫の男3人。 深夜、高速で義父の病院を目指す。 オギノ・トミタ・コマキの3人は”義理の兄弟”という絶妙な距離感のなかで、 自分の「男らしさ」でマウントを取り合う。 しかし、彼らにはそれぞれ、知られたくない秘密があって……。 「男らしさ」に意味なんかない、と思いながらも、「男らしさ」を考えずにいられない。 30歳の脚本家武田雄樹さんが、日々感じる「らしさ」への呪縛と格闘した意欲作。 深夜の車中で繰り広げられる、軽快だけど、身につまされる会話劇。キャストめちゃくちゃ地味なのに、それともだからなのか、思いの外良いドラマでした。 ★★★★★