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最近読み終えた小説です。作・石田衣良。
主人公はのっけから 殺された自分が人里離れた山中に埋められているところを見つけてしまい 自分が死んだことを知るところから始まります。 こう書くとなんかもう救いのないような感じになってしまいますが。 死ぬ前の2年間の記憶がない主人公が 生きている、自分に関わりのある人たちの生活を垣間見たり コンサートホールで音楽鑑賞をする幽霊仲間ができたり 生きていたときと同じ人を好きになったり 死の原因を追究していくストーリーで。 主人公の視線で違和感無く話を追えるので たいへん読みやすく、面白いお話でした。 本を読むのは移動中がほとんどなので少しずつ読み進むペースでしたが すんなりと物語の中に自分を置けるというか。 心から憎む人もいるだろう状況でも この主人公はそれをしません。 私自身あまり人に対して強い負の感情を抱くのが好きじゃないからかもしれませんが なんというか、共感できました。 読む前は「死後の世界」とかイメージもつかない状態でしたが 読んでみて、「これもアリかも」と思えるような作品。 石田衣良の本を読むのは初めてでしたが 他のも読んでみたくなりました。 おすすめ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年09月01日 14時50分21秒
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