コードギアス スザク×カレン「モザイクカケラ 第四章」250
「カレンさん」 ユフィがカレンに必死に呼び掛けてきた。カレンをかばおうとしたが、どこかをさっき負傷したらしく、思うように体が動かないようだった。 「許してください。あなたを勝手に恨んで、こんな危険に巻き込んでしまって」 ユフィのこの一言が聞けただけでいい。彼女のことはもう恨まない。彼女はかつての自分自身なのだ。 が、カレンはまだこの世を去るわけにはいかなかった。 スザクはどうなる。彼はカレンが死した後、どのようにして生きるのか。 カレンは胸の内で無意識のうちに叫んだ。(ルルーシュ、お願い、スザクを助けて!) 次の瞬間。 カレンの、いやスザク、ユフィ、光太郎、テロリストたちの前に信じられない光景が広がっていた。 死んだはずのルルーシュその人が、生前そのままの威風堂々たる様子で立っていたのであった。「俺のいない間に事態はとんだ方向に向かっていたようだな」「ルルーシュ様!」 ユフィを始めとするテロリストたちが一斉にひれ伏す。光太郎だけが、口をぽかんと開けたまま銃をとりおとした。 その隙にまたもや思わぬことが起こった。体を縛ばくされていたスザクがいともたやすくそれを引き千切り、光太郎にタックルし、銃を自分の手にしたのだった。 ルルーシュが興味深げに目を細める。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓