普通のモノポリーと違うのは、先進国と発展途上国とにボードが南北エリアに分かれており、コマがとまったところで、土地や産業を買う代わりに、まずコーヒー、穀物、砂糖の一次産品を取得、一次産業があって初めて先進国エリアにある加工産業(砂糖があったら砂糖を使った食品産業とか、家畜があったら靴の販売とか)も取得できる仕組み。ただし、Golpeという戦争の所に泊まると、折角積み上げたキャッシュは一切IMFが没収(これぞカントリーリスク?!)。最初に3本金塊をもらって、換金レートはふったダイスの数で決まり、最初の資金が少ないとイキナリ債務国になりやすい状況に。債務がある程度増えてくると、ふるサイコロの数も増えて、加速度的に雪だるま式に債務がふくれる。一ターン毎にIMFに10%の金利を払っていかなくてはならない。一方で、一次産品と産業を買い占めたコンツェルンや財閥は、どんどんキャッシュフローが入ってくるので、更にもうかっていく仕組み。とても資本主義を感じさせるゲームだ。面白かったのは、Ayuda del BIDという、米州開銀の支援の箇所ではイキナリ大金10万ドルのグラントをもらえるので、どうしようもなくなった小国にはすごくラッキーで有難い存在になっていた。IMFルールらしく、Conditionalityというカードがあってひくと大体何か払わされるという仕組み。しかもスペイン語なので、良く読まないといい事なのか、悪い事なのか一瞬では分からないので、スリルがある。国際機関で働く当事者のメンバーも多かったこともあり、中南米諸国の気持ちが分かる、一ひねりあるルールで、面白かった。誰かが儲けて勝つ、のではなく誰かがIMFに対して借金が払えなくなって終わり、みたいな少し後ろ向きな感じもあるけど。。。