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ワシントンに来てから実にたくさんの人と知り合い、友達になった。もちろん日本人だけではないが、日本人だけの例をとっても、日本にいた時とは比べ物にならない多岐にわたる業種、機関、年もいろいろな幅広い人達と交流し、仕事以外の場でも楽しい付き合いをさせて頂いている。(皆様、毎度お引き立てありがとうございます)多分海外にいるから日本人同士のお付き合いが逆に貴重になり、またパーソナルなつながりになるのだろう。
日本にいた時の方が、日本人ばかりなのに、業種が投資銀行で、昼夜常時職場にいて、かつ守秘義務の関係で人にやっている仕事のことをしゃべってはいけなかったせいもあって、何か同じ職場の人とばかり一緒にいた気がする。そして、オフィスにばかりいる結果、話題も職場の話ばかりだったような気がする。しかも、睡眠時間を増やすため、オフィスから5分の距離のインベストメントバンカーばかり住んでいるマンションに引越し住んでいたので、いつも同じ世界で余計に気分が変わらなかった。全く違う業界の人と仲良くなる機会はあまりなかった。 それに比べるとすごくこちらではいろいろな日本人同士が仲良くなり易くて楽しい。だが、長くこちらに住んでいる欠点は自分より滞在期間の短い人が殆どで、どんどん帰ってしまったり、他へ移り住んで行ったりするので折角仲良くなっても別れもたくさん経験することだ。実際、仲の良い友人達で今までも行ってしまった人、今年中に帰ってしまう人が何人かいる。でも、一度仲良くなった人達とは是非、どこにいても連絡が続いていけばいいな、と思う。 一方で人の「誕生」もたくさん周りで経験した。今年始め私の周りで知っているだけでも5人のベビー誕生があった。この5年間、カソリックのラテンアメリカ人も多い私の職場では、かなりの頻度でベビーシャワーがあった。同年代の親しい同僚達の間でも、私が入社以来、ベビー一人目、そして既に二人目のサイクルに入りつつあり、一人目のベビー達はもうよちよち歩き位にはなっていて、みんなから私は「auntie ゆったん」呼ばわりされる。子供達はすくすくと育っている。何時の間にか甥っ子や姪っ子が一杯出来た気分だ。職場のバーベキュー・パーティーなぞに行くと幼稚園のように子供が一杯走り回っている。お陰で家庭と子育てというものはこういうものか、という人生の勉強?にはなる。 日本の職場では全くお産話は周りになかったが(そういう職場ではなかったみたい)、こちらは誰かが産む時は周りに先輩としてアドバイスできる同僚がたくさんいる。女性のオフィサーもたくましく産まれる直前までクライアントと交渉し、仕事を続け、生まれて2ヵ月後にもう普通通り仕事をしている。もう生まれて何時の間にかスッキリ細くなっちゃったのね、みたいな。職場の建物の中に託児所があって、夕方一緒に子供と帰れるので、仕事と子育てを両立させている。そしてそれが当たり前、という感じだ。だから子供を産む、という事がキャリア上の支障にはなっていない。たまに少し楽めの部署により高いポジションに昇進して移っていく女性はいるが、それも昇進していくので、キャリアアップしている訳だ。こちらに慣れるとそれが当たり前かのように思えるが、実はそうではなくてこの環境が恵まれているのかな、と思う。 という訳で、たくさんの出会いと別れ、移り変わり、誕生があって時はどんどん経っていく感じがするが、何にせよそれだからこそ、折角出来た、人とのつながりは大切にして行きたいと思うのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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