息子の通っている高校には、PTAというものはない。
代わりに、『後援会』と『母の会』がある。
中高一貫校なので、中学のときもそんな感じだったが、
ちょっと組織の関わり方が違うみたい。
『後援会』は、PTAより、広義の存在で
すべての保護者が属するようになっているようだ。
一方『母の会』というのは、文字通り母たちの集まりだが
諸先輩母たちに聞くと、『ボランティア』団体なのだそうだ。
バザーをしたり、講演会を催したり、
研修会やクリスマス祝会などの段取りをつけたりする。
有志の集まりのようだが、『後援会』との関わりもあるようで
なんだかイマイチよくわからない組織だ。
今日はその『母の会』の第1回目の定例会。
私も有志のひとりとして参加した。
校長と教頭の挨拶のあと、『母の会』の会長の挨拶。
簡単に『母の会』の説明もあったのだろうか・・・?
その後に、各学年の代表と書記、会計を選ぶように言われた。
なぜか、1年生の母たちの集まりには会長が参加していた。
会長の横には、部活で仲良しの母が座っていた。
会長の大の仲良しでもあるようだ。
ちょっとやばい気がした。
中学のときに『母の会』の会長をやってくれた
お友達の母に代表をやってくれるように電話をしてみた。
その間に、他の母たちは自己紹介と
代表などをできない理由(こういう場合のお決まりのやつだ。
その瞬間だけは、みんなとんでもない不幸をしょっている
苦労人になってしまう)を話しているようだった。
電話の相手は、よい返事をしてくれなかった。
「この場にいない人に、押し付けても悪いので・・・」
と会長が言った。
そりゃそうだけどね~
自己紹介をしていないのは、もう私だけのようだ。
みんなどんな不幸話をしたのだろう・・・
こういう場合、専業主婦で、一人っ子の親で
両親も離れて暮らしている私は、不幸になりようがないのだ。
そのうち、もうひとりの仲良しの母と私に
集中攻撃が始まった。
会長の横に座った仲良しの母が、ど~うも
わが身かわいさに、私たちを売っているようだ。
なんてやつ~
「周りがちゃんとバックアップするから大丈夫よ!」
結局、断りきれずに代表を受けてしまった。
いつもそう、なんだか、途中でもういいや~
私が、『うん』いえば済むことなんだ、
一番、暇そうだしね~
と、後先考えずに承諾してしまう。
それでどんなに忙しい目にあってきたことか・・・
後でもうひとりの友だちに聞くと、みんなそんなに
不幸じゃなかったんだって!
じゃ、何も一番たよりなさそうな私にふることなかったんじゃ~
『あとのまつり』というやつか!
電話の友達も、
「もっと、強くちゃんと断らないから~」
だって。
それができれば、苦労はしないのさ!
まぁ、母としてこんなことができるのも、後3年
最後のご奉仕として、腹をくくりますか!
でも、やっぱりわからない。
『母の会』っていったい何・・・?