『顔の洗いすぎはいけません。ダブル洗顔はやめましょう！』
最近、お肌の特集番組を観ていると
かつて一大ブームだった『ダブル洗顔』は否定される傾向にある。
十数年前、私はある化粧品の販売会社に勤めていた。
そのときは、『ダブル洗顔』全盛期で
『メイクの油汚れは、油じゃないと落ちません！』
と、クレンジングの必要性を声高に宣伝していた。
汚れ落としのベースは洗顔だけど、
それだけじゃメイクは落ちないよ～
という感じだ。
だから、そのあとの洗顔は当然のように思っていた。
営業で、ある年配のご婦人のお宅にお手入れに行った時のこと。
そのご婦人が、
「私は、洗顔はしないのよ。メイクをクレンジング剤で
落として、ふき取るだけなのよ。」
と、言われた。
そのときは、なんてったって『ダブル洗顔』全盛期。
な～んて、汚い人に当たっちゃったんだろう・・・
失礼ながら、『さわるのいやだ～』と思いながら
お手入れをさせていただいた。
その方のお肌は、想像どおり真っ黒で
ふき取ったティッシュが、今まで
見たこともないくらいどす黒かった。
そのとき、
やっぱり『ダブル洗顔』は必要なんだ
と、思ったのだ。
その方たちの若い頃は
『クレンジング剤』か『ホネケーキ』のどちらかで
メイクの汚れを落とすのが常識だったのだろう。
汚れが残っていたのは、
その方の、やり方が間違っていただけなのかもしれない。
でも、そのときはそんなことわからなかった。
ただただ、『ダブル洗顔』は必要！！
と、私の頭にはインプットされた。
佐伯先生をはじめ、皮膚科の先生達が
最近よくＴＶで紹介される洗顔の方法は
『クレンジング剤』のみを使うもの。
あとは水でぬらしたコットンでふき取り
気になるようなら、ぬるま湯でよくすすぐ、というやり方。
そのほうがよいのならと、やってはみるものの
あのご婦人のこともひっかかり
クレンジング剤だけで済ませた翌日
吹き出物がでていたりすると
やっぱり、油分が残っていたのかなぁ・・・
と、思ったりもする。
洗い方の問題ではなく、
クレンジング剤自体が良くないかもしれないし
ファンデーションが油分が多すぎるのかもしれない。
あの時のご婦人のようなやり方
（何が悪かったのかは追求していないのでわからない）を
自分もやってしまっているのかもしれない。
身体の垢もとり過ぎると風邪を引きやすくなる
というくらいだから、洗いすぎは確かによくなさそうに思うのだが。
というわけで、
正直なところ、まだ、どちらが良いのか私にはわからない。
今日は、サロンにお手入れに行った。
ここは、『ダブル洗顔』推進派。
クレンジング剤（マセ）で汚れを落とし、ふき取り。
その後、再びマセをつかってマッサージをし
ふき取って洗顔。
お手入れをしてくれている美容部員に
「最近は、『ダブル洗顔』は否定されることが多いですよね～」
と自分の疑問を解決すべく、話し掛けてみた。
すると、
「うちのは、ちゃんと優しい成分を使っているから
突っ張らないし・・・」
だれがそんなことを言っているのだ。
ここで、うちの商品に対して、否定的なことを言わないでよ。
って感じの答えが返ってきた。
あれぇ～、そうじゃなくて
最近そういうことがよくいわれるんだけど、どうなんだろうね～
というのを話したかっただけなんだけどね～
その美容部員は『チーフ』と呼ばれていたみたいだ。
そのような立場にあるのならなおさら
自分のところの商品の営業用の知識だけじゃなく
今、どのようなことがいわれているのか
勉強しておくことが大切じゃないのかな！？
そういう客のニーズにも、答えられるくらいの
器がほしいものだよ。
私の発言は、『チーフ』のご機嫌を損ねてしまったらしく
後の、接客にも見送りにも出てこなかった。
代わりに少し年配の美容部員が応対してくれたが、私に
気を使っているのが全身からにじみ出ていて痛々しかった。
信じていた『ダブル洗顔』は否定されるし、
サロンの美容部員もあてにならないし、
結局、何がいいのだか・・・
だれか、教えて～
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