今日は息子も連れて、入院中の義父のお見舞いに行った。
息子が行くことは言ってなかったので、
義父も、義母も喜んでくれた。
息子の方は、入院中の祖父にどう接していいのかわからず
戸惑っていたようだが・・・
義父は、転んだときに打った腰が少しずつよくなり
車椅子にのって移動することが
できるようになっていた。
見た目は、この前より元気そうかな・・・?
『肝臓にできものがあるみたいだから、
それをとってもらう手術をするんだ』
と、義父ははりきっている。
実はこの日、だんなは
義父の肝臓のできものと手術について説明をするから
と、医者から呼ばれていた。
約束の時間が来ると、義父、義母、だんなの3人で
説明を聞くために部屋を出て行った。
息子と私は、暇だったのでTVを観て待つことに・・・
ほどなく、義父が車椅子で帰ってきた。
熱があるので無理しないようにと帰されたらしい。
息子と義父と3人で、何をするわけでもなく待ったいた。
間が持たない。
3人での待ち時間は、やけに長く感じられた。
そのうち、天の助けか
夕食の時間になった。
義父は、食事がすすまないようだった。
「あ~ぁ、気分が悪いなぁ・・・
な~んにも悪いことしてないのに、
なんでこんな目にあうかなぁ・・・」
情けないような、うらめしいような声だった。
「いままでがね~、お義父さん飲みすぎだったんですよ~」
元気付けるつもりで、
冗談っぽく言ったつもりだったのだが
「いままでが、ね~」
義父は、消え入るような小さな声で繰り返しただけだった。
「遅いなぁ~、なんか問題あったかな!?」
自分だけ説明の場から退出させられた義父は
不安気に、少し苛立ちながら、
2人が戻ってくるのを待っていた。
義父が食事を終えた頃、2人が帰ってきた。
「話、長かったね~」
と、義父。
「○○(だんな)が説明を聞くのが初めてだったから
先生が最初から説明してくれたのよ。
今、熱が出てるみたいだからそれが落ち着いてから
手術はしましょうってよ!」
義父が、義母の説明に納得したのかしてないのか・・・
とりあえず、その日は退散。
「また、来ますね~」
病院をあとにした。
肝臓のできものは、やはりいいものではなかったみたいだ。
真中に大きくできているので
取り除くこともできないらしい。
切り開いて、患部を焼くという方法をとるらしい。
医者には、
『手術、どうしますか・・・?』
と聞かれたらしいのだ。
『本人が手術をやる気になっているのでお願いします。』
と言ってきたみたいなのだが・・・
その選択はどうなのか・・・
義母は、さすがにショックだったようだが
「今、見付かってよかったよ。もっと
遅かったら何もできなかったかもしれないよ。」
というだんなの言葉に励まされ
「一生懸命看病しよう!」
と、気丈にも自分を奮い立たせているようだった。
息子と私は、なんだかぼ~っとしていた。
義母やだんなにかける言葉も
見付からなかった。
これから、どうなるのだろう・・・?