|
カテゴリ:身辺雑記
今日売りの『週刊文春』に載っていた、椎名誠氏のエッセイより。
アメリカから来た五歳の少年がわが家のトイレに入れない。 「どうして入れないの?」 と、聞いたら、「こわい」と言う。 わが家のトイレはいま流行りの温水洗浄式というやつだ。 少年は、温水洗浄式便座の青く光る通電ランプや自動的に作動するファン、座るとこれまた自動で流れる洗浄水に、生きている怪物のような怖さを感じたのだろう・・・としている。 椎名氏曰く、諸外国ではアメリカやヨーロッパなどの先進国にもこのような装置がついた便座はめったにないとのこと。 初めて見る異様な動きをするトイレを「こわい」と感じるのは、子供として自然な反応であろう。 ところが、ここからの文章が噴飯物であった。 ぼくは五歳の少年の反応の方が正しいと思った。便器というのはそもそも光ったり唸ったり勝手に水を回流させたりしないものだ。 このあと椎名氏は、家の便座に付いている様々な機能を長々と俎上にあげて 「メーカーはどこまで強引とも思えるようなサービスに狂奔する気なのだろうか」と、している。 あのー、もしもし。椎名さん。 やり玉にあげているのは、わが家のトイレの便座なんでしょ。 その便座、買ったのは一体誰なんですか? 便座に高機能がナンセンスと思うのならば、最初から付けなきゃいいんじゃないですか? 自分で書いていて、このような矛盾に気づかないのかなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.27 22:46:51
[身辺雑記] カテゴリの最新記事
|