ティツィアーノ 1
午後のまったりとした時間、いかがお過ごしでしょうか?今回は「ティツィアーノ」どんなお話になるのか・・・・では どうぞ~ ♪「あ もしもし ああ 俺 あ 分かってるから そのままで」ある昼休みの事、デスクに座って何とは無しにネットを閲覧していた時のことだ突然に見ず知らずの男性から携帯に着信があった。「分かっているから、何も言わなくてもいいから」間違い電話かもしれないと思い、切ろうとしたら「えっとね 今 FAXを送ったから見てくれないか。 で 君の感覚で違うところをチェックして送り返してくれないかな? ずうずうしいとは思うけど頼むよ」え? 何を言っているの?思いっきり人違いでしょ「じゃ」通話の切れた携帯を持って暫く呆然としていた。「ん? どうしたの凛?」「いや 今ね変な携帯がね 思いっきり間違いだと思うんだけど・・」「ふーん 相手は名乗ったの?」「ううん 私に喋らせなかったのよ」「間違いなら まあ もう、掛かってこないんじゃないの」隣の席の同期の恵美はそう言いながらファイルの整理を始めた。まっそうだよね、おっちょこちょいの人もいたもんだねぇって軽く笑って,その相手のことはすっかり忘れて午後の仕事に就いた。一人暮らしの気楽さと寂しさが交錯するアパートに帰ると一日の疲れがどっと出て、帰りのコンビニで買ってきた二人分のお弁当をテーブルの上にドサッと置いた。なんかね、一人分のお弁当を買うのってうら寂しいのよねぇ、それに一人暮らしって分かると色々と危ないしとそんな事を考えながら明日のお弁当用に一つは弁当箱に詰めて、冷蔵庫からお茶ペットを出して食事を始めた。