クエン酸の結晶
レモンの酸っぱさの素である「クエン酸🍋」ポット洗浄などのお掃除などでも活躍するこの物質の結晶をインターネットで見つけて感動自分も作ってみたくなりました。暮らしのクエン酸 330g ミヨシ石鹸 クラシノクエンサン330G今回使用したのは,近くのドラッグストアで購入したもの。お掃除用の純度99.5%(製造元HPより)のものです。顕微鏡で見ると0.5mm前後の立方体のような結晶です。無水和物なのかな?種結晶にはなりそうにありません。 まずはミョウバンのように「温度が高い濃い水溶液を冷却して,溶けきれなくなったものが析出する」という一番簡単な作り方ができないか,試すことにしました。ウィキペディアによると,100g20℃における溶解度は73gとありますのでとりあえず100gの水に60gを加えて溶かしてみたところ,あっさり溶けました。ただし吸熱反応なので,水温はちょっと下がるようです。さらに30g……これもあっさり溶け,さらに30g……ちょっと温めると瞬く間に溶けていきます 一体どこまで溶けるのと焦るうちに,とうとう210gまで溶けてしまいました水100gに210g…砂糖なみの溶けっぷり。そして室温まで放置しても何も起こりません過飽和水溶液の安定感がすごいです。酢酸ナトリウム(アナ雪の氷)を超えています。すっかり諦めた3日後ふと目をやると 底面にも水面にもぎっしりと結晶。ビックリしてばかりです。ちゃんと結晶の形ができているところはトランプのダイヤのような,ソロバンのような形になっています。ちゃんとした形のものはほとんどありませんでしたがそろばん型の種結晶になりそうなものを選別。5mmくらいです。残りはもう一度溶かして,過飽和水溶液を作って結晶をつるしてみました。 3センチくらいのものができました。ですがあまりきれいではなかったのでこの後は吊るすのは止めて,いろいろ試してみました。方法1温度が下がってから種結晶を落とす。 一気に結晶化が始まり針状の結晶ができました。下向きに咲いた花のような,不思議な景色になりました。方法2温度が下がりきらないうちに1つぶ種結晶を落とす落とした他にも幾つか結晶が成長しゆっくりと育ちます。析出は発熱反応なので,対流が起きているのが見えます。2日ほとで3センチくらいまで成長しました。食塩のような階段状の線が見えます。また,底の成長が遅いので凹んでいます。 たまに水面上に結晶ができることがあって対流がうまく働くと,水面に浮かんだまま育つ場合があって,それがいちばんきれいです。(動画中でピンセットでつまんでいるもの)何度か繰り返して,多結晶になってきたところで取り出し結晶を量産。(なかなか写真が撮れないのでオーロラシートに乗せてみました。)2センチを超えるとかなりいびつな形になってきます。記念に7センチを超える大きい物も作ってみました。45gあります。大きさの割に軽く,密度は低い気がします。何回かやってみて,1,2の複合型低めの濃度の過飽和水溶液(?),室温の条件が結晶の成長が遅く,綺麗にできるようです一期一会の結晶づくりですが基本は放置するだけで手軽なのでしばらく台所の隅で追加で作っていこうと思います。厚手のガラス瓶で作っています。温度がゆっくり下がってよさそうです。ボルミオリ ロッコ フィドジャー 1L Bormioli Rocco 食品容器 ボトル 保存容器 密閉 業務用 ガラス容器 ジャム瓶 びん 瓶 ビン desighed by