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ゆりんいたりあ日記

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2012年07月の記事

全21件 (21件中 1-21件目)

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北イタリアと南イタリア

先日ヴァチカンでの仕事で出会った方は、電気照明のお仕事関係ということで、ミラノに毎年いらっしゃるという。ＮＹには、お仕事の関係で１０年ほど滞在していらしたとのこと。今回はご家族で、フィレンツエからローマへとご旅行をしていらしたようだった。「明日はナポリに行くことにしていたのですが、昨日フィレンツエのガイドさんにとんでもなく危ないからやめなさいと止められて。」とお話なさる。「ああ、」と思った。たまに北イタリアに住む人たちで、フィレンツエより南はイタリアではないと思っている人がいることは、知っている。（もちろん、フィレンツエのガイドの方はそう思っていらしたわけでなく、盗難にあって嫌な思いで帰宅されることがないようにとのお心使いだとは思うけど）イタリアではないというか、別の国のような気がするというのだ。確か、スタイリストで亡くなったフェレーも、「ローマに来ると、まるで北アフリカのようなにおいがして。」と、何かの雑誌で言っていたような気がする。確かに、南にいくほど、イタリアは経済的には難しくなり、混沌としている所が多くなるかも知れない。貧しい所は、犯罪も多いかも知れない。ナポリは、ぶらぶら暢気に街中を日本人が安心して出歩けるような所ではないかもしれない。でも、ＮＹに１０年も住んでいた人がナポリを歩けないとは思わない。「十分に気をつけて、特に旧市街はカメラや時計、金のものは出来るだけ持ち歩かないということで。」だからと言って、ミラノやフィレンツエが全く安心して歩けるということはないのだ。私の友人Ｍは、新婚旅行のミラノで、モンテ　ナポレオーネ通りを奥さんと歩いていてすりに会い、現金を沢山取られたし、フィレンツエでも旧市街のお菓子屋さんで、私のかばんをスリが狙っているのを見つけて、怒鳴ったことがある。目をしっかり、開けて旅行することが大事。イタリアに限ったことではないと思う。それはともかく、明日から家族でシチリアへ里帰り。南も南のシチリアに行ってきます。その後のブログをお楽しみに！

2012.07.31

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昨日のメダル

フェンシング男性部門は、期待されていたモンタアノの代わりにオッキウッジが銀。彼はナポリ出身。男性のフェンシングは、シャボラとイタリア語では呼ばれ、女性フェンシングとは剣が異なる。＊注：男性のフィオレットもあるみたいでした。ごめんなさい、剣の種類で呼び方が違うようです。一方、期待されていた水泳部門のフェデリカペッレグリーニは5位に終わり（昨日の水泳では）、オリンピック後は1年の休憩を考え始めているという。柔道では小柄なイタリア女性ローザルバ　フォルチーニテイが銅を獲得。彼女は南イタリアのカラブリア州出身。なかなか頑張るイタリアチームである。残念なことに、イタリアのテレビではイタリアチームの模様しか見れない。ほかでどんなに面白いことが起きていても、見られないのが、ちょっと残念。

2012.07.30

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やったね、フェンシング女性チーム

フェンシングって日本ではまだそうポピュラーではないと思う。イタリア語では、スケルマというのだが、女性フェンシングはフィオレットという。この所ヴァレンテイーナ　ヴェッザーリを中心としてかなり強い女性チームが生まれている。昨日は、アーチェリー男性チーム部門で金メダル、このフェンシング女性部門で、金、銀、銅メダル、ピストル部門で、もうひとつ銅と、一日で５つのメダル。イタリア大統領のナポリターノが、選手出発前に「イタリアの偉大さを見せてください」といったので、メダルは彼に捧げられたみたい。大不況さなかのイタリアで、久しぶりの嬉しいニュウスだった。

2012.07.29

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ロンドンオリンピック始まる

サッカーだとバッと盛り上がるイタリア人だけど、オリンピックは、イマイチまだ活気が感じられないのは気のせいか。ロンドン周辺に住む人から聞いても、イギリスでも、そう盛り上がっているということはないみたい。だけど、ロンドンはこれで3度目のオリンピックだそうで、それは大したもの。さて、昨日の開会式は、気合を入れて観てみたけれど、最初のストーリーテリングの部分はちょっと退屈だったかなと。それでも、後半のダンスのいくつかと、選手たちの入場行進については毎回ながら、感動した。ダンスについては、好みもあると思うけど、行進が終わってから、天使たちが大きな羽をつけて自転車で回る場面と、ひとりの天使が昇天するところがグッドかなと。選手たちの入場行進は、204国ものそれぞれの国の人たちが、それぞれに自分たちの国を後ろに抱えてやってくる。豊かな国も、貧しい国も、今国中が戦争で大変な国もみんな笑顔で行進するのを見ると、つい涙が出る。今年、イタリアは参加選手の数が例年に比べると大変少ないそうだが、数じゃない、質だよと心の中で思うのは、私くらいか。86歳のエリザベス女王が、長い長いオープニングを見ていらっしゃるのを見て、お元気だなと感心する一方、もう少し短くならないものなのと思ったのだが。

2012.07.28

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ヴァカンス？

さて、イタリアの子供たちは3ヶ月強の長い夏休みにもう6月中旬から入っている。お勤めしているイタリア人は、仕事にもよるけれど、1年につき大体40日くらいの有給がある。日本だと、なかなか仕事の関係で休みを取れない人が多いと思うけれど、イタリアではみんな交替で有給を使うようだ。だが、今年はイタリア大不況のさなかにあり、ヴァカンスに出かけるイタリア人は昨年の７８％に比べて６３％と１５％減であることが新聞に出ていた。そのヴァカンスだが、里帰りを含めて、知人や家族の家を使うという人が多い。夏の別荘を持っている人はそこを使ったり、2週間単位或いは1ヶ月夏だけ、家を借りる人も多い。ホテル住まいよりもそのほうが安上がりだからだ。我が家では、夏休みに入る家人を待って、家族で8月から彼の里帰りにお付き合い。詳しくはまたこのブログで。

2012.07.27

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「やさしいダンテ」を読む

ダンテ　アリギエリはイタリアルネッサンスの先駆けを作った、またラテン語でなくイタリア語で叙事詩「神曲」を書いた人物として知られる。ヨーロッパ文化を理解する鍵のひとつと言われるが、地獄編、煉獄編、天国編からなるこの神曲を原文（翻訳でも）で読む人は少ないだろう。システイーナ礼拝堂にある、ミケランジェロの「最後の審判」もこの神曲をもとに描かれたと言われている。阿刀田高のこの「やさしいダンテ」は、神曲に近付きたいけれど、と思っている方にお勧めの本。合わせて、彼の「ギリシア神話を知っていますか」や「新約聖書を知っていますか」および「旧約聖書を知っていますか」なども読んでおくといいと思う。なぜなら、神曲の中に神話や聖書に出てくる人物がわんさか出てくるから。やさしいダンテ〈神曲〉著者：阿刀田高価格：620円（税込、送料込）楽天ブックスで詳細を見る日本の本にある後書きは必ずといっていいほど、読む。とても面白いことが多いからだ。今回は、佐藤　優という、現在は作家で、以前は外交官をしていた人物が書いている。鈴木宗男疑惑で逮捕され、有罪になってしばらく刑務所にいたらしい。もともと、同志社大学の神学を勉強していた人だという。彼の本もそのうち読んでみたいと思う。

2012.07.25

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映画「メランコリア」を観る

美術史の中では、メランコリアを象徴するのがドウーラーの版画に代表されるように、頬杖をついていたりする。メランコリアは、メランコリーつまり、憂鬱。この映画はずっと観たいと思っていた。デンマークの映画監督ラース　フォン　トリアは興味深い人物。彼は「人生のすべてが怖い」、と映画の主人公が抱えるうつ病を理解しているようだ。ウイキペデイアによれば、飛行機が落ちるのが怖いため、移動は飛行機を使わないという。（何だか、人事ではないなと思ったり。）主人公役ジャステインを務める女優のキルステイン　ダンストは、映画「スパイダーマン」に出ていた人で、お馴染みと思う。今回はウツを抱えるコピーライターで、結婚式の披露宴を台無しにしてしまう。副主人公を務める、ジャステインの姉クレアは、ジェイン　バーキンの娘、シャルロット　ゲインズブール。映画は、ジャステインが結婚式直前に見た奇怪な夢から始まるが、これはその後を暗示していることは言うまでもない。披露宴は姉クレアの豪華な屋敷で行われるが、その夜のうちに結婚は台無しになってしまう。仕事もおじゃんになってしまったジャステインは、ひどいウツに陥り、姉の家で保養することになる。ジャステインが回復するとともに地球の周りを不思議に軌道する惑星が出現することになる。映画のサイトがあるので、良かったら。メランコリアキルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)楽天ブックスで詳細を見る人は誰でもある程度ウツの部分をもっているのではないだろうか。必ずしもウツがネガテイブだとは最近思わなくなった。（もちろん、ウツの程度にもよるだろう）そういう面をもっているからこそ、反省したり、考察したりすることが出来るのでは、と思うのだが。この映画の最後はちょっとショッキングだったけど。

2012.07.23

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聖天使城

ヴァチカンのサンピエトロ寺院近くに、聖天使城と呼ばれる城がある。もともとは、ハドリアヌス帝が自分と自分の後継者の霊廟として、その前にある橋と共に作ったものだ。それが、長い歴史の中で要塞、法王たちの館などとして使われて現在に至る訳。城のテッペンにある大天使ミカエルの像からこの城の名前がある。さて、最近フレスコ画の修復が終わったという城内のパウルス3世の部屋と、現在「法王たち」という展覧会チェックを兼ねて、見に行ってみた。パウルス3世というと、分かりやすい所ではシステイーナ礼拝堂のミケランジェロの「最後の審判」を描かせた人物。お金に糸目をつけず、膨大な青を使わせたのだった。（青はラピスラズリを砕いて作る）パウルス3世の部屋は勿論、彼好みの派手なフレスコ画で飾られており、彼の図書館や国庫の大きな金庫、また美術コレクションなど勿論、訪ねる甲斐はあると思う。私が気に入ったのは、彼のコレクションの中でヴェネツイア派絵画のロレンツオ　ロット作の「聖ヒエロニムス」。色が美しい。展覧会は、思ったよりも、興味深いものが沢山あるので、お勧め。ミケランジェロが友人に宛てて書いた手紙の中にある小さなデッサンは、彼がどのようにシステイーナ礼拝堂の天井画を描いていたかを物語るものだ。12月始めまでなので、ローマにいらっしゃる方は是非どうぞ。夏、ローマにいらっしゃる機会がある方には、夏の夜だけ、聖天使城の中で通常見せてもらえない牢屋や、パッセットといわれる、法王宮殿とこの城を結ぶ廊下を訪ねることが出来るので、是非足を運ぶことをお奨めしたい。ちなみに、夜の訪問は、（7月6日から9月9日までのみ）サイトは、こちら。時間：火曜日から日曜日まで。（月曜日は休館）　　　20時半から1時まで。（チケットは24時まで）水曜と、金曜、土曜、日曜日は21時半からコンサートがありコンサートはチケット代に含まれている。チケットは、10ユーロ。電話：06－88522480（月曜から金曜日は10時から18時、土日は15時から18時）なるべくなら、予約は入れたほうがいいらしい。昼の訪問については、こちら。時間：火曜から日曜日は9時から19時半まで。（チケットは18時半まで）月曜日、12月25日、1月1日は休館。電話：０6－6896003通常は８ユーロらしいが、展覧会があるので、現在10，50ユーロ.

2012.07.22

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コンサートに出かける

珍しく、コンサートに行った。何日か、ローマの町を流れるテヴェレ川にあるテイヴェリーナ島で行われていた映画祭にも日本映画出品があったようだが、そのあと、ローマ公会堂でも日本音楽祭というのがあってそこで、太鼓グループが出演というので行って見たわけ。ずっと昔、渋谷で太鼓道というグループのコンサートを当時来日していたイタリア人のミュージシャングループと聞きに行ってから、太鼓グループは聴きに行っていない。これは、13・14人のミュージシャンで、太鼓といっても日本太鼓ばかりではなくて、世界の太鼓がまざっているような気がした。名前は、ゴコウ東京トライバルグローブオーケストラ。スポンサーは日本たばこで、イタリア語訳の日本漫画本も会場では配られていた。グループ長が女性というのは、気持ちが良く、またグループの大半が女性で占められていた。外見からみると、かぼそい日本女性が大きな太鼓を力強くバシバシ叩くのはすごいことだ。ゴローという男性が、自分の作った楽器でカゴメを歌ったり、アイヌの使う楽器、（何て言うのか忘れたけど）で自作の歌を披露したりもしていた。シチリア出身の家人が言うには、シチリアでも不思議なことにそのアイヌの楽器が使われるのだという話だった。最初は耳をふさいでいた娘も最後は乗りに乗って、歌の最後は最初に拍手をしていたくらい、楽しいコンサートだった。音楽は楽しい！

2012.07.18

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犬養道子のスイス

今回久しぶりにスイスに行って、彼女の「私のスイス」を再読したくなった。彼女は、国連関係で、長くジュネーブに住んでいた。＊注＊90年代に難民活動のため、帰国なさったとか。スイスは公共の交通機関がとても便利だから、今回私たちが訪ねた地区にも詳しい。ゴルナーグラード鉄道の駅、リッフェルベルグからリッフェルアルプまでの散歩道についてなど、観光ガイドブックだけでなく、こんな本もスイスに行く人は読むといいと思う。私のスイス何故か、この本は手に入りにくくなっているようだ。良い本なので、出版社の方、再販お願いします。

2012.07.17

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村上春樹を読む

「ノルウエイの森」や「ねじまき鳥クロニカル」の自作を始めとして、彼の翻訳「キャッチャーインザライ」など、長年に渡って、ボツボツ彼の作品を楽しませてもらっている。イタリアでも、彼のファンは多く、わたしの友人Ｇは勿論イタリア語版で彼の作品を読んでいる。ギリシャやローマなどに長く住んでいた日本人ということでも興味があるらしい。今回私が読んだのは、最新作ではなくて、ノルウエイの森のように大騒ぎもされなかったようだが、味があると評判だった、「東京奇譚集」という小本。ショートストーリがいくつが集まっているが、どれも良い。新潮文庫　む-5-26東京奇譚集／村上春樹不思議な話というのは、結構好きだが、村上春樹というのはやはりこういった話が得意なのかなとも思った。もうひとつ、現在読んでいるのが、「遠い太鼓」というかなり昔のエッセイ集。これは、彼がギリシャやローマに住んだ時代に書いた日記のようなものが本になっている。ちょうど、「ノルウエイの森」や「ダンス、ダンス、ダンス」などを彼が書いた時代になるそうだ。だから、イタリアの話も、80年代後半のことで、今とは結構状況が違っていて、え！と思うこともあったが、彼のイタリア人を見る目が、とても鋭く、やはり作家！と思う。一方、イタリア特にローマにはまた来たいと思うが、2度と住みたくないという。確かに、住むのは簡単ではないが、それだけに魅力があると思う人もいる。アートファンのわたしに限っては、住んでいるのはラッキーと思っているほうで、それだけに払う犠牲もあると考えている。まあ興味があるかたは、読んでみるといいかも。講談社文庫遠い太鼓／村上春樹

2012.07.16

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帰途に着くが

ミラノで時間があったので、久しぶりにちょっと街の中に寄って見た。涼しかったスイスからイタリアに入ってくると、ミラノはいきなり32度だった。スイスからの国際電車は非常に混んでいた。というのも、あとで分かったのだが、この電車、イタリアでは予約をしないと乗れないようになっているが、スイスでは予約無しで乗ることができるらしく、指定席にスイスからの人が座っているということがあるらしい。変なの。（スイスとイタリア間の国鉄協約がないせいか。）ミラノではまず美味しいパスタを食べようと、でも涼しい所を目指して、ドウオモ傍のデパート、ラ　リナシェンテに入る。最近、きれいになって、最上階は日本のレストラン街のようになっていると聞いたからだ。エレヴェーターで7階に上がると、食料品売り馬兼、食べ物屋さん街になっていた。とりあえず、落ち着けそうな日替わりメニュウのあるレストランに入る。チマ　デイ　ラパというブロッコリーと子イカのスパゲッテイーをいただく。美味しい。それに小さな飲み物とコーヒーがついて19ユーロ。安くはないけど、場所代と思うことにする。隣でひとりで食事をしていた紳士と話をする。彼はミラノ名物のサフラン入りリゾットを美味しそうに食べていた。この暑い中、おしゃれなスーツに素敵なネクタイ。トリノから新幹線で、ミラノに来ていて、大事な人に会うらしい。最近、一人旅をする人を見かけることが多い。スイスでも５つの湖を回っているときに日本人女性の一人歩きに出会ったし、このあとも、美術館前でスイスからイタリアへという一人歩きの日本人男性に会う。食事のあとは、アーケードを散歩してから、最近出来た、やはりドウオモ傍の900年代美術館を覗こうと思っていた。これは昔からあった市立現代美術館が改造されて出来たらしい。美術館自体は小さいのだが、ピカソからボッチオーニ、ジアコモ　バッラ、ルチオ　フォンタナなど、イタリアを中心とした現代美術の重要なアーチストたちの作品が時代順に下から上と並べられており、美術史の復習にもなるなと思って見た。ミラノからローマへの新幹線が10分ほど遅れたせいで、電車の乗り継ぎが帰りはイマイチだったが、無事に帰宅。

2012.07.15

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ブラウヘルトから５つの湖

ホテルの部屋チェンジ後、ようやくぐっすり眠れたのは良かったが、朝起きると、何と雨。わたしは昔、東京ノボロ会という会にいたことがあり、山はスキーでもハイキング・軽登山でも結構上っているが、雨にあうというのはあまりなかった。スイスも昔仕事で良く来ていたことがあるけれど、雨や雪にはあまり遭遇しなかったので、あれ！と思っていた。また、お天気予報では晴れマークだったのだ。ホテルのフロントに朝食後降りて状況を聞くと、チェックアウトしていた女性がドイツ語で、「今は雲が流れてきているので、天気が良くないけど正午ぐらいになると天気になる。」と予言者のようなことを言って去る。フロントの男性はウェブカムで私たちが上ろうとしているスネガの様子を見せてくれる。「今はこういう感じだけど、ラッキーだったら天気になるかも。」そうそう、スイスは公用語が3ヶ国語で、ドイツ語、フランス語、イタリア語ということになっているがイタリア語は話せない所が多いので、通常は英語でコミュニケイション。昨日マラソンの際には、久しぶりにイタリア人の小グループにあって、イタリア語が話せたのがとても嬉しかった。トリノのほうからマラソンに出場の友人を応援するために来ているとのことだった。わたしが、イタリア人に全然遇わなくてというと、「今年はイタリア非常に不景気だから、ツエルマットなんて、イタリア人いないはず。」と言っていた。ツエルマットは、観光地だから、スイスの中でも物価が高い所なのだ。スイス自体、物価が高い。それは、ともかく、母としばらく天気が回復するのを部屋で待つことにした。バスルームの天窓から青空が広がって雨がやんだのでスネガのフニクラ駅まで歩く。スネガは標高2500ｍ。ツエルマットとの標高差700ｍを7分で結ぶトンネルを走る登山鉄道だ。スネガ展望台では、ふたつの小グループにしか会わなかった。スネガからブラウヘルトまでケーブルに乗る。ブラウヘルトから５つの湖めぐりにチャレンジしようと思っていた。お天気が悪くなれば、スネガまで急いで帰ればと思っていた。最初は雲が多かったが、ドイツ語の女性の予言が当たり、正午にはきれいな青空になった。この5つの湖めぐりのいい所は前日のようなグループが全くいないこと、静かな所を歩くので、動物に結構出会う。例えば、スイス名物のマーモットや牛など。高山植物もきれい。また前日とは違った角度からの山々を見ることができる。最後の湖手前、寄り道してフィンデルンという集落傍まで歩く。ただ、そこからスネガは坂道になる。お奨めはグリュンゼーという3つ目の湖傍にあるレストラン。ここで、お手洗い兼おやつタイムにしたのだが、食べた巨大なケーキはいかにも手作りで、あんずと木の実が沢山入っていてなかなか美味しかった。スイスはイタリアから来ると食べ物が不味いと母が不満そうだった。それはしょうがない。民族が違うんだから。スイスでは、とりあえずポテトが美味しい。揚げ物に茹でたもの、スープにと言う感じで。チーズは、ラクレット（チーズを溶かしたものがお皿にのってる）やフォンドウを食べたが、私は実のところチーズってそんなに食べない人なのだった。確かに、野菜や果物が豊富なイタリアから来ると、スイスの食べ物というのは、ヴァリエイションに欠けるかもなと思った。飲み物は、ドイツ語圏に来るとわたしはいつもりんごジュースに炭酸水が入ったものを飲むことにしている。イタリアにはないもので、毎日のようにこれを飲んでいた。ツエルマットでは名前が、apfel「ショール」schorleという

2012.07.14

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ゴルナーグラードからのハイキング

夜中雨が降ったということだったが、次の日は朝から快晴。朝食を取り、ホテルの部屋チェンジの手続きをして出発。今日は、ツエルマットでは欠かせないゴルナーグラード鉄道に乗る。これでゴルナーグラードの展望台、標高3100ｍまで一気に上がり、パノラマを楽しみ、そこからハイキングに出かける。昨日着いた鉄道のまん前にゴルナーグラード鉄道の駅がある。チケット売り場はそう混んでいなかった。ハイシーズンは30分おきに電車が出る。出発駅には各国からの観光客が一杯。日本人の年配小グループに声をかけると、ツエルマットは4回目だが、行っていないクラインマッターホルンに行ってみたいといろいろ質問を受けた。ちなみに、クラインマッターホルンへは町外れのケーブル乗り場からケーブルを乗り継ぎ、標高4000ｍ弱の所まで辿り着く。現在そこには氷河宮殿が設けられ、氷河の中を歩くことが出来るようになっている。（マッターホルンは標高4500ｍ弱）登山電車は山をコトコト登り、ゴルナーグラードに着く。電車の駅から徒歩で3分さらに上ると、360度の展望が楽しめる所になっている。マッターホルンは全貌見えない。高いので雲がかかってしまうことのほうが多いのだ。私の好きなマッターホルン右のデン　ブランシュ「白い歯」という山や、クライン（小）マッターホルン、その左にあるブライトホルン、それからまた私の愛するモンテ　ローザはとてもきれいだった。問題の氷河であるが、何故問題になるかというと地球の温暖化で氷河がとても小さくなっている。その氷河をいくつか見る。ゴルナーグラードからリッフェルベルグまでは約2時間のハイキングコースになる。途中雪渓がいくつかあるが、普通のハイキングシューズで問題なかった。途中高山植物がとても美しい。スイスの山は7月始めがベストと思う。お花がそのあと見られなくなってしまうからだ。地面にきらきらしたものが見えるが、それは雲母ということだった。リッフェルベルグで母と早い昼食。ここは大きなセルフのレストランがあり、沢山のグループが昼食をしていた。またこの日は、ツエルマットマラソンが行われていて、終点がリッフェルベルグになっていた。マラソンは約42キロだから、どこが出発地点になるのか、後で聞いたのだが、何と、ツエルマットより随分手前にある町、サンクト　クラウスという所だった。ずっと坂道を登るマラソンで、私たちはハイキングで降りて行ったわけだが、彼らが汗だくになりながら上って行くのを見ていた。昼食後、まだ元気があるというので、リッフェルアルプまで降りる。そこは大きなリゾートホテルがあり、ホテルの下に登山鉄道の駅がある。リゾートと駅とを結ぶ小さな電車も動いている。サイトを見ると、5星でとても感じが良かったのだが、値段が上がるのと、そこだとマッターホルンや山が近いのは良いのだが、食事や買い物に不便かなとも思い、今回はパスすることになった所。まだまだ元気に歩けるようなら、リッフェルアルプからツエルマットまでも歩けるが、私たちはリッフェルアルプから電車でツエルマットまで帰った。青空が澄み渡って、高山植物のお花が一面に咲いていた山の光景を忘れたくないなと思った日だった。

2012.07.13

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ツエルマットに着く

無事ツエルマット駅に到着すると、曇りで山々は結構隠れていた。ブリーグからツエルマットまではマッターホルン　ゴッタルドバーンという鉄道で、マッタータールと言う谷をコトコト上っていく。街は標高1800ｍ。駅から直接もう街の中。メインストリートは、バーンホフシュトラッセつまり、駅前通り。何年も来ていなかったので、通りの店はかなり変わっていたが、変わらないところも多い。私たちは、メインストリートにあるデザインホテル、ポストに予約が入っていた。スイスやオーストリアはポストシステムが発達していて、ポストは郵便局だが、同じ経営でポストバスが鉄道の通っていない部分をカバーしている。通常ポストホテルというと、街で昔から使われていた、街道沿いの郵便を運ぶ人などが休憩した古いホテルが多い。スイスは山のてっぺんにも大きな立派なホテルが建てられとても便利なのだが、今回はショッピングや移動を考慮して駅近くのホテルにしてみたわけだ。部屋はモダンでデザインホテルだったが、木作りの部分が多く、バルコニーからも山々が見えてなかなかだった。が、びっくりしたことに一晩目の夜、ホテル内地下にあるデイスコのリズム音に起こされ、夜中の3時まで眠れなかったのには、参った。次の朝、事情を話して部屋を変えてもらい、2晩目からは騒音については解決できた。最初、リクエストでバスタブとマッターホルンの眺めがある部屋と言っていたのが、返って良くなかったらしい。フロントの女性は現在音響設備を変えているところで、将来は騒音問題が少なくなるはずとは言っていたが。チェンジ後の部屋はシャワーだったが、バスルームから空が見え、（天窓があった）バルコニーからも山々の眺めがあって、グッド。ホテルは個人客の場合、お奨めできるが、騒音についてだけはあらかじめ、ホテルの方に配慮してもらう必要があるだろう。（続く）

2012.07.12

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イタリア版新幹線

ローマ・ミラノ間は、現在飛行機に対抗するため国鉄が特に力を入れている所。フレッチア　ロッサつまり「赤い矢」と命名され最高速度は350キロだという。わたしたちが乗ったのは、ミラノ直行ノンストップで2時間55分でミラノに着くもの。車両はとてもきれい、お手洗いもピカピカで気持ちが良く、行きは2等でもプレミアムというクラスだったので（ちょっと高め）、飲み物やスナックのサービス付。イタリアでは電車によるが、1等、2等があり、現在フレッチア　ロッサはエクゼクテイヴ、ビジネスの1等と2等のプレミアムとスタンダードのクラスがある。遅延が多いと評判のイタリアの電車だが、これに限っては時刻もかなり正確だった。今年4月末にオープンした、フェッラーリのモンテゼモロ氏が作った真っ赤のイタロという特急列車を試してみようとも考えたのだが、ミラノでの乗り継ぎが不便なことを考えて、今回はパス。（ミラノは、中央駅でなくて、ガリバルデイ駅着）ミラノで国際列車ＥＣに乗り換え。ミラノ中央駅は最近工事が終わり、大きなショッピングセンターのようになっているが、完全にはまだ工事が終わっていない。スイスの列車はきれいなのと時刻に正確なのが有名だが、このＥＣのトイレはそうでもなかった。私たちが降りたブリーグからバーゼルやジュネーヴまで行くので、かなり混む列車である。ブリーグからはツエルマットまでのローカル電車。山間をことこと走るマッターホルン　ゴッタルドバーンになる。行きは全部乗り継ぎもスムーズに行った。そうそう、イタリアでは電車の切符を駅のホームで機械に入れてチンとスタンプを乗車前に押さなければ罰金を取られる。スイスではそういったものがなかった。スイス内の電車はサイトで買ったので、紙切れだったが、検察の人にそれをみせるだけ。それから国境ではパスポートコントロールがある。ミラノをで出てしばらくすると、一番大きな湖という名のラゴ　マッジョーレの眺めが美しい。国境近くの町、ドモドッソラを過ぎるともうずっとトンネル。アルプス越えになるのだった。（続きはまたブログで）

2012.07.11

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涼しいスイス

昨日夜猛暑のローマに帰宅。スイスはやっぱり涼しかった！スイスと言っても、大都市から山間の町といろいろあるけれど、今回わたしが母を連れて行ったのは、マッターホルンがとても美しく見えるツエルマットという町。ちなみにマッターホルンは、イタリア語ではモンテ　チェルヴィーノ、つまり小鹿山と言ってイタリア側から＊例えばチェルヴィニアなどから＊も見ることが出来るのだが、スイス側からの方が形が美しいのである。ツエルマットは標高が1800ｍあり、結構涼しい。最低気温が10度、最高気温が20度。今年は雨が多かったというスイス、わたしたちが滞在していた短い3泊4日の間も2度雨が降った。だが、夜中や明け方に降ってくれたので、（ありがたいことに）目的のハイキングはばっちりすることができて、本当に良かった。昔に比べて日本からの観光客がぐっと減ったローマに比べると、ツエルマットは日本人にかなり人気があるらしく、街のどこをみてもほとんど日本人で母は「銀座にいるような。」と言っていた。詳細はまたゆっくりこのブログで。

2012.07.10

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国際電車の切符を買う

ローマは猛暑が続いている。今週一杯はこんな感じらしい。先週から母が来伊している。彼女の生涯の夢だというスイスに今週末、行くことになった。といっても3泊4日で、行きかえりの往復を除くと中2日なのだが、とりあえず多少はスイスをかじれるかなと思うことにしている。電車を乗り継いで行くのだが、今年ミラノローマ間の電車は、飛行機などと競争で時間帯によってはかなりデイスカウントで買うことが出来るようだ。帰りの切符は、何と５０％オフで買えた。ただ、スイスはイタリアと電車関係の協約がないらしく、スイス内の切符は不思議なことにイタリアの国鉄窓口では買えない。私たちは、ミラノ乗換え、ドモドッソラという国境近くの町を通って、スイス内ブリーグに着き、そこからツエルマット行きの電車に乗る。そのブリーグ・ミラノ間の電車の切符を変更をしたのだが、それは国際切符になるので、ローマの中央駅になるテルミニ駅でしか出来ない。イタリアではいつもながらに係員によって言うことがかなリ違うので、切符を替えるだけでも、大騒ぎになる。スイス内の切符はネットで買った。ラストミニッツで、３０％オフで買うことができるのだった。ツエルマットでは彼女念願のハイキングを多少する予定になっている。帰宅したら、またブログで。

2012.07.05

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その後の椰子の木

冬の間にプンテルオロ　ロッソという赤カブト虫の種類にやられてしまった我が家の椰子の木。イタリアの沿岸に多く見られる、椰子の木のほとんどがやられてしまっている。多分、助かる可能性はないだろうという家人を説得して、始めた治療。治療は、農薬で、虫を殺すすごい毒薬を水に溶かして、木にかけるというもの。おかげで、椰子の木はまだ生きている。が、葉がかなり枯れてしまったので、枯れたものは、取り除いた。この農薬を20日から40日に一度ぶっかけるという治療を続けなければならない。他の椰子の木に移転する可能性も高い。この赤カブト虫の幼虫が椰子の木の幹内部を食い尽くして、木を枯らせてしまうのだ。木を食い尽くしたら、他の椰子に移るだろう。だから、他の椰子の木にも予防の意味で治療を続ける必要がある。闘いはまだまだ続く。

2012.07.03

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ローマのメスオオカミ

昨日のヨーロッパ戦決戦にはちょっとがっかりした。スペインはとても強く、4対０の大敗となった。そういえば、サッカーチーム、ローマのシンボルにも、ローマのシンボルともなっているメスオオカミをご存知だろうか。伝説によると、ローマ創設（紀元前753年4月21日）はロムルスという人物によるものとされているが、彼はもともと双子であり、もう一人の名をレムスといった。彼らが喧嘩をして、ロムルスが勝ち、彼の名からローマが来ているという話もある。彼らは、悪い叔父により、小さなかごに入れられて流されてしまったのであった。というのも、彼らの母はレア　シルヴァ、父は軍神マルス。母は、昔トロイアから逃げたアエネーイスの子孫にあたり、彼らがユリウス　シーザーの祖先になるとされていた。王位継承でごたごたもめるのは、どこも変わらない。流された双子は、たまたまローマの町を流れるテヴェレ川のふもとにたどり着き、それを見つけたメスオオカミに育てられたという。有名なこの彫刻は、現在ローマの市役所があるカンピドーリオの丘にある、カピトリーノ美術館にある。「カピトリーノのメスオオカミ」と呼ばれている。長い間、メスオオカミは古代エトルリア時代の古いものだが、双子の部分は、ルネッサンス時代のもので、多分、アントニオ　ポッライオロが作成したのではと言われていた。最近の調査によれば、オオカミの部分もそう古いものではなく、1021年から1153年くらいにかけてのものということが分かったという。

2012.07.02

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エノテカ

というのは、ワインを味わいながら軽食が出来る場所だ。今回は、旧市街もナボナ広場近くにある有名エノテカをひとつ紹介しよう。名前はＣＵＬ　ＤＥ　ＳＡＣという。フランス語で袋小路という意味らしい。店内は冷房がきいているので、冷房が嫌な方は外でも食べられる。前菜から、数はそうないけれど、パスタも美味しいし、付け合せや2皿めまで用意している。旧市街散策中、軽くご飯をというときにもってこい。サイトもあるので、良かったら。CUL DE SACpiazza Pasquino, 73000186 Romatel. 06'68801094enoteca.culdesac@libero.it12時から16時まで18時から00時半まで

2012.07.01

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