シンボルスカの詩
シンボルスカ詩集著者:ヴィスワヴァ・シンボルスカ価格:1,365円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る今年2月に亡くなった、ノーヴエル賞受賞の詩人、ヴィスワヴァ シンボルスカ。ブログでも以前とりあげたけれど、ポーランドの難しい時代を生きた女性である。彼女が亡くなってから、突然イタリアでは彼女の詩が一挙に売れ始めたという。今年の秋には、イタリアの出版社アデルフィから「バスタ コシ」(これでいいの)という詩集が出ている。日本語訳では、上に取り上げたものと、「始めと終わり」という詩集が出ているようだ。詩はそう読まないのだけれど、わたしが良く読むイタリア作家でやはり今年亡くなったタブッキのエッセイに彼女の詩が出てきたことから、彼女の詩に興味をもつようになった。ポーランドの切れるような冬を思い出させる簡潔で凛とした彼女の詩をときどき読み返すと何だか励まされるような気がするのは、わたしだけではないかもしれない。Nel sonnoho sognato ceh cercavo una cosa,nascosta chissa dove oppure persasotto il letto o le scale,all'indirizzo vecchio.....(途中略)alla fine ho smesso di saperecosa stessi cercando così a lungo.al risveglioho gurdato l'orologio.il sogno era durato due minuti e mezzo.ecco a che trucchi è costretto il tempodacche si imbattenelle teste addormentate.夢の中で何かを探している夢を見た。探し物はどこかに隠れているか或いは失くしたかベッドの下か、階段の下か、昔の住所か。。。。。。(途中略)最後に、こう長い間探しているものは何かということを知るのをやめにした。目が覚めて、時計を見た。夢を見たのは2分半だけだった。ほら、時間は何というまじないを強いるのか、うとうとした頭の中で何にぶち当たるのか。