映画「薔薇の名前」を観る
薔薇の名前 特別版楽天ブックスで詳細を見る懐かしい思いを抱きながら、20年ぶりくらいにこの映画を観た。懐かしいというのは、大学時代に仲の良かったゼミの友人たちと新宿の映画館で観たのを思い出したからである。さて、ご存知のように原作はイタリアが誇るウンベルトエコーの同タイトルの本から来ている。薔薇の名前(上)著者:ウンベルト・エーコ価格:2,415円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見るウンベルト エコーは、イタリア北部のアレッサンドリア出身、トリノ大学では神学大全で有名なトマス アクイナスについて論文を書いていることからも知られるように、中世の大家である。現在は、ボローニャ大学で教鞭を取っているが、著作も多い。時代は教皇庁がアヴィニョンに行っていた時代。つまり1300年代半ば。場所は、北イタリアのベネデイクト派修道会がある所らしい。そこへ、フランチェスコ派修道士たちがやって来る訳だが、ショーン コネリーが演じるのは、その修道士の中でも中世にしては開けている視野をもつ修道士。彼が連れているのは、シャーロック ホームズのワトスン役のような修道士見習いの若者。この修道院の中で次次と死体が見つかり、(小さな子供がいる方は見せない方がいいかも)その謎をコネリーと見習いが解いていくというもの。話はそれだけでなく、異端裁判が行われたり、古くから修道院で行われていた細密画の秘密が暴かれたりとさすがエコーらしく、中世がよく描かれている。昔観たけど忘れちゃったという方にも、観た事が無いという方にもお勧めの映画。原作も合わせて読むといいかもしれない。