リンチェイ アカデミー
トラステヴェレのはずれにとっても素敵なお庭と建物がある。ラッファエッロのフレスコ画があることで有名なヴィッラ ファルネジーナ。もともと、ローマ法王たちに金を貸していた、大銀行家アゴステイーノ キジが1500年代初め、自分の屋敷として建てさせたもので、もともとはもっと大きなものであった。この銀行家は当時としてもかなりスキャンダラスなことをした。というのは、ヴェネツイアの高級娼婦と結婚したのだった。ヴィッラ ファルネジーナでは彼の結婚披露宴が盛大に行われ、宴会の皿をテヴェレ川に投げて招待客をびっくりさせたと言われる。が、実は召使いたちが川にいて、皿を回収していたのだった。それほど、派手なことが好きだった大銀行家の描かせたフレスコ画は見物。当時珍しかった南アメリカから入って来たばかりの果物や植物も興味深い。当時としてはとってもセンセイショナルな女性のヌードが沢山描かれている。賓客たちに大銀行家が見せたものであろう。フレスコ画の修復と共にお屋敷も修復が終わり、きれいになっている。ただし、見学は平日の午前中のみ。リンチェイ アカデミーというのは、大山猫のアカデミーという意味。1600年代初めに創立された科学アカデミーで、世界でも最も早い時期に作られたもののひとつ。当時はウンブリアに本部があったそうだが、現在はこの素敵なお屋敷と向かいにある、コルシーニ館に入っている。ヴィッラ ファルネジーナVia dalle Lungara, 230, 00165 RomaTelefono: 06 6802 7268月曜日から土曜日まで9時から14時まで月第2日曜日は9時から17時まで入場料は6ユーロ、プラス庭園2ユーロ英語のガイドツアーは土曜日10時追伸:ヴィッラ ファルネジーナについては前にもブログで書いているので、興味がある方は前のブログも参照に。