今年の読み納め!
若桑みどりさんの「クアットロラガッツイ」を非常に興味深く読み終えた。そこから切支丹迫害の話である遠藤周作の「沈黙」と、話は現代になるがやはり信仰にかかわる話を描く「深い河」を読み、締めくくりは遠藤周作の親友であったGネラン神父(彼は長く日本にいたフランス人で、晩年は新宿歌舞伎町でスナックを開きながら布教活動、というのも、日本人は酔わないと本音が出ないからということらしい)の話。どれも底に潜んでいるものは、信仰に関わることだろうか。長くカトリックの国、しかもこう法王様に近い所に住んでいると、いろいろな面で信仰について考えさせられる。小さな頃はカトリックの教会に毎日曜日通っていたせいか、本当に神様を信じてお祈りをしていたものだ。今は分からないけれど、将来いつかまた神様を信じたくなる日があるかも知れないと思うことはある。今回は特に信仰というものについて、また、人間の生き方について考えさせられた。本を紹介してくださった方々、ありがとう!深い河(ディープ・リバー)著者:遠藤周作価格:620円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る沈黙改版著者:遠藤周作価格:578円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見るおバカさんの自叙伝半分著者:ジョルジュ・ネラン価格:428円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る