ローマの有名コーヒー屋さん
明治生まれの私の祖父は珈琲をひどく好んでいた。高いコーヒー豆を買って、大きなドリップで珈琲を作っていたのを時々思い出す。あれはひどく苦かったような記憶があるが、砂糖は入れたのか。ローマにはいくつか有名なコーヒーショップがある。ちょうどパンテオンの近くになるこのお店は、タッツア ドロ(黄金のカップ)という名前。店には、ラ カサ デル カッフェ(コーヒーハウス)と看板が大きくかかっていて、黄金のカップという看板は小さいので注意。ここで普通にコーヒーを頼むと小さなカップにエスプレッソが本当にちょっぴりだけ入っている。ここに砂糖をどっさり入れて飲むのがイタリア風。牛乳をちょっぴり入れて欲しい場合にはカッフェ マッキアート(汚れたコーヒーという意味になるが)をお願いする。勿論、最初にレジでお金を払ってレシートを見せながらカウンターでもう一度欲しいものを言う必要がある。カップッチーノはもう日本でも普及しているから問題ないと思うが、イタリア人はコーヒーに関してはひとりひとり好みがあり、うるさい。「ウン カップッチーノ センツア スキューマ」(泡なしのカップッチーノ)「ウン カップッチーノ テイエピド」(ぬるいカップッチーノ)或は、入れ物もカップでなくてガラスのコップとか、注文をつける。ローマの暑い夏にはカッフェ フレッド(アイスコーヒー)もいいが、これは最初から砂糖が入っているし、日本のように氷は入らない。そうそう、お店ではコーヒー豆も売っているので、お好きな方はお試しを。 LA TAZZA D-OROVia degli Orfani, 84, Roma(39)06 678 9792時間:7時から20時まで