テ宮殿
ラッファエッロの弟子であったジュリオ ロマーノがイザベッラ デステの息子フェデリコ ゴンザガに呼ばれて作ったのがこの宮殿。中世からテヘトと呼ばれたこの地区に建てられたことからテ宮殿の名前がある。テヘトの名の由来はラテン語のテイリエトウム(テイユール)から或はラテン語で小屋を意味するテジアから来るのでは?と言われる。フェデリコ ゴンザガがここに宮殿を建てさせた時代(1500年代初期)この辺は郊外になり、島であったという。(その後水はなくなってしまった)塩野七生女史の「ルネッサンスの女たち」にあるように、フェデリコゴンザガの愛人であったイザベッラ ボスケッテイと過ごすために作られた宮殿は修復がもちろんなされたにしても建物やフレスコ画などの保存が大変良く、心地良い場所。宮殿はそう広くないので2時間もあれば見学が可能。その中でもマントヴァ名産でゴンザガ家が大事にしていた馬たちの間が変わっているし、マニエリスム(ルネッサンス後期のスタイルをいう)独特の建物と庭園の構造(例えばローマのヴェッラ マダマ、ヴィッラ ファルネジーナ,ヴィッラ ジューリアを思い出せる)はもちろん、巨人たちの間はしばらく椅子に座って眺めて居たい所。巨人たちの間は、ゼウスたちがいたオリンポス山を乗っ取ろうと巨人たちがやってきたのをゼウスが雷を使って山を崩し、水を噴出させて巨人たちを地上に落とした場面が描かれている。神聖ローマ帝国の皇帝カール5世がマントヴァに来る直前だったためにゼウスをカール5世に例えて描いたのではとも言われている。目が回りそうなフレスコ画と床の模様は必見。そのほかフェデリコ ゴンザガの信念、シンボルなどが至る場所にあるのでそれも興味深い。サラマンドラ(大きなトカゲは火に入っても死なないと言われていた中世の伝説からくる)が多いこと。テ宮殿Palazzo TeViale Te, 13Tel.0376/365886開館時間:月曜日13時から18時 火曜日から土曜日9時から18時(入場は17時半まで)休館日は12月25日入場料9ユーロマントヴァ博物館カード(5館共通チケット、ドウカーレ宮殿を含む)15ユーロ