コロッセオ界隈を歩く(3)
下の寺院には、ブックショップをかねるチケット売り場で入場料5ユーロを払う必要がある。下の寺院は長い間埋もれていたものが1800年代終わりに発掘された部分。ここにはとても古いフレスコ画があり、(聖クレメンテに関わる話などが描かれている)その中でも当時ラテン語が公式に使われていた時代に、初めてイタリア語(俗語)でフレスコ画の解説が書かれているのが興味深い。また、上の寺院では床が12世紀のコスマテスク様式でつくられているが、(色大理石を使った細かい幾何学模様)下の寺院もところどころ当時(6世紀くらい)の色大理石で作られた花模様が残っているのがすごい。下の寺院から更に降りて行くと、ミトラ教の集会に使われた古代ローマ時代の部分を見ることが出来る。ミトラ教はアレクサンドロス大王の時代以降ペルシャからローマに入って来たもので、信仰を尽くせば来世が約束されたことから特に兵士たちの中で普及したと言われるが、4世紀末にはすたれてしまったという。この下の部分は古代ローマ時代の家の(1世紀)一部と造幣局の建物の一部を含み、まだ発掘されていない部分も多い。また、更にまだ下の部分にはネロ帝の大火事の際に焼けた建物が残っているという。聖クレメンテ寺院Via Labicana, 9500184 RomaTel.06-7740021時間:9時から12時半、15時から18時日祝日12時から18時まで