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ゆりんいたりあ日記

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2015年04月の記事

全15件 (15件中 1-15件目)

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硬水から洗濯機を守る

先日朝日新聞のウエブサイトで、パリに住む元アナウンサーの女性が書く記事を読んだ。パリの洗濯機の使いかたをきちっと書いていらして、とても興味深く読ませてもらった。確かにヨーロッパの水は硬水だから洗濯機や食器洗い機がよく壊れる。お水に含まれる石灰分がたまって砂のようになり、機械のパイプがつまるので私もパイプを交換してもらったりしている。先日は直し屋さんをよんだら、呼び代とパイプ代で８０ユーロだった。そこで我が家では、水道が家に入ってくる所にフィルターを取り付け、また石灰分を取り除くために塩をそこに入れてマイルドな水にするための装置を　信頼できる水道工事のお兄ちゃんにつけてもらった。これで万全。水道の水の味が変わったと息子は言う。（わたしは分からない）洗濯機がこれで長く持つか、とりあえずやってみよう。

2015.04.29

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日本のスターに会い損ねる！

ローマのテルミニ駅周辺はホテル街。メインストリート、カブール通りに面する大きなＭホテルは、昔から日本人が良く使っていてフロントも慣れている。そこでフロントのおじさんと話をしていたらここに俳優の三上博史が泊まっているよ！と言う。浦島太郎になっている私はすぐに三上さんの顔を思い出すことが出来なかった。日テレＢＳの＃イタリアの小さな村＃という番組のナレーターをしている方だと日本の家族に後で教わった。日本のテレヴィはすごい。何でも番組にしてしまうので、私はいつも感心している。が、特にこの＃イタリアの小さな村＃については母がとても楽しみに見ているし、妹もこの三上さんのファンだったらしい。あ～会っとけば良かった！でも三上さんまたローマに来るだろうから、その時を楽しみにしていよう。追伸：５月１０日のやはり日テレＢＳ世界体惑旅行でイタリア、ローマ編で友人Ｃのフレスコ画教室などが放映される予定です。お時間が合ったら見てあげてください。

2015.04.26

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ストの季節

先日はローマの公共機関のストがあった。大体ラッシュアワーが一応終わってから朝８時半に始まると言う話だったのに、予定時間よりも早くストが始まって地下鉄Ａ線がストップしかなりの混乱だった。昨日金曜日は学校の先生たちのストが予定されていたが、これも組合によるので娘と息子の先生はちゃんと来ていたらしい。（良かった）この後、５月５日と５月１２日にもストが予定されていて、特に５日の方は総合ストになるという話。日本ではストというのをあまり見たり聞いたりしないけれど、イタリアではこれがすごい。ストをする権利が重要視されているということだけれど、ただでさえ通常の場合でもようやく動いているローマの公共機関がストになるとどうなるかというと、お話が終わらなくなるくらい。最悪の場合には旧市街内は徒歩で移動と言う感じになる。（そんなときにはタクシーもなかなか捕まらないことが多い。）とここまで書いたところで、昔母とイタリアを回った際、フィレンツエからヴェネツイアに移動するときにも電車のストがあってフィレンツエ滞在が一日伸びたのを思い出した。

2015.04.25

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ローマのピラミッド

ローマにもピラミッドがひとつあるのは一度このブログで取り上げたと思う。そのピラミッドの修復が終わり、とてもきれいな大理石の色が出て来た。修復は大阪の八木商事の社長さんが受け持ってくれたという。確か金額は２００万ユーロと言う話だった。実は古代ローマにはピラミッドがいくつかあったと言われている。例えばダンブラウンの「天使と悪魔」の舞台のひとつともなるサンタマリアデルポポロ教会がある場所には昔、悪名高いネロ帝の墓があったと言われ、それもピラミッド型だったという。エジプトは当時ローマの属州になっていたから、ローマには当時持って来られたオベリスクが今も沢山残っている。エジプトの神様もギリシャの神様も信仰されていた。このローマのピラミッドは紀元前１世紀にガイウス　ケステイウスエプロという人物が遺言で自分の墓として建てさせた。彼は古代ローマのseptemviri epulones（７人から成る重要な宗教団体）の一メンバーだった。この宗教団体は特に葬祭を司る役目があったと言われている。不思議な遺言で、３３０日以内にこの墓を作るようにということだったらしい。（作れない場合には遺族に遺産が渡らないようにした）高さは３５メートル、内部には彼の墓の部分として作られた部分がある。基台とピラミッドはセメントで作られ、外側をイタリアのカッラーラで採れる大理石で飾ってあるわけ。この大理石の色が今オリジナルの美しい色に戻って何とも言えない。（今まで長い間公害で汚れた黒っぽい色に慣れていた私たち）この色が長く持つように大理石の上には加工がされているらしいのだが、このピラミッドの回りを車両禁止にしたらどうだと言う話も出ている。

2015.04.23

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春来たし

今朝オステイエンセ駅を電車で通るとイタロの真っ赤な車体が噴水機でお掃除中だった。気持ちよさそうにシャワーを浴びていた。電車のシャワー姿ははじめて見た！ご一緒だった方たちとローマの展望を見にジャニコロの丘に登ると新緑がとてもきれい。ジャニコロを降りてヴァチカンの裏をぐるりと回る。日曜日はヴァチカン美術館がお休みだから、その辺もひっそりしていてなかなかいい。イタリアではユダの木と呼ばれる（何故ならユダが最後この木で首をつって亡くなったと言われ、彼の血で真っ赤になったという）木の濃いピンクの花がとてもきれいだった。朝晩はまだ１０度前後だけれど、日中は２０度を超え、日差しはそろそろ初夏に近くなって来た。花粉症を乗り切って夏まで頑張ろうっと。

2015.04.19

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カラカラ帝大浴場

再び考古学教授のＳ氏と共にカラカラ帝大浴場を回って来た。古代ローマに数多くあった大浴場の中でデイオクレテイアヌス帝の大浴場跡と共に現在ローマに残っている唯一の大浴場になる。建造物と言う点ではコロッセオよりも大きな事業に入るそうだ。３世紀ローマ帝国が滅亡の道を辿っていた時代にローマ帝国の偉大さを示すと言う意味で当時、浴場そのものよりも見せつけという点で大きな意味があった。このカラカラ帝大浴場が有名になったのは、１９６０年のローマオリンピックの際。幾何学模様の床モザイクが美しいアポデイダリウム＊更衣室＊でプロレス競技が行われたからだという。その後、ローマのオペラ座が夏の野外オペラをこの浴場内のカリダリウム＊温浴室＊で行うようになった。昔は遺跡の中に舞台が作られ劇が行われていた。文化財保護のため何年か野外オペラが中止されていたが、何年か前から遺跡内でなく遺跡をバックにして舞台が作られ野外オペラが再開されている。ただ、Ｓ教授によれば、こうしたモニュメントを再利用することは悪くないのだが、それによって遺跡の一部を見ることが出来ないということは良くないと話していた。（今年も夏の野外オペラはもうプログラムが組まれている。夏オペラが行われると確かにカリダリウムがあった場所は見えなくなる。）確かにな～と思いながら今回もいろいろ考えさせられた有効な見学だった。

2015.04.16

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細かい所に注意してみると

図書館で見つけた美術史の本を読み終えた。イタリアでは悪評高い（口が悪いので）美術史家のズガルビ氏が書いたというか、監修と言う形で彼の名前が入っているけれど、著者は別というのが本当らしい。イタリア語題はgli anni delle meraviglieda piero della francesca a pontormoil tesoro d-italia 2直訳してしまうと、驚嘆の年代、ピエロ　デッラ　フランチェスカからポントルモまでイタリアの宝物　２絵画や彫刻の作品を載せたページがカラーで綺麗なのがいいし、今回は特に絵の中で細かい部分に注意が払われていた。ズガルビもなかなかやるじゃん。その中で、私の妹が刺繍家をしているということもあってここで取り上げておきたいのが、あのレオナルドダヴィンチの最後の晩餐。修復が終わって、テーブルクロスの刺繍がペルージャ織りということがはっきりした。妹と昔からの刺繍を続けているペルージャの会社まで出かけたことがある。ウンブリアはそういう所で、昔からの織物、刺繍を復活させようとしている人たちがいる。昔ながらの伝統がこの最後の晩餐で改めて見ることが出来るというのは素晴らしいと思う。

2015.04.14

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春の海へ

昨日からお天気がぐっと良くなって気分がいい。今年の冬はとっても雨が多かったのでお日様を見ると何だか幸せになる。ローマは朝晩冷え込むけれど、日中は今２０度を超える。先日は電車の中でクルーズの海外からのお客さんが全く夏の格好で歩いているのをみて、びっくりした。ピラピラの夏のワンピースはまだ早い気がする。宿題に追われる娘を連れ出して週末海を見に出かけた。ローマっ子はお日様が出ているとすぐに海に行く傾向があるので、やっぱしかなり賑わっていた。もちろん、まだ海水浴は出来ないけれど、海の風にあたって散歩をしたり、日光浴をしたりする。我が家からは幸い１５キロくらいの場所に海がある。春の海岸は思ったよりきれい。ジェラートを食べて春を満喫した午後だった。

2015.04.13

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マントヴァ夫婦の部屋修復終わる

地震による亀裂などがあって、修復がずっと行われていたマントヴァのドウカーレ宮内にある夫婦の部屋がようやく再公開された。ここは特にマンテーニャのだまし絵で有名な所。夫婦の部屋と言われているが、正式にはカメラ　ピクタつまり絵が描かれた部屋という。部屋は寝室であったわけではなくて、マントヴァのゴンザガ公の聴講室或は大事なお客様を迎える部屋として使われたらしい。マントヴァ公であったゴンザガ家のメンバーが描かれている他、箱型の部屋から外が見えるように描かれていたり、特に天井の真ん中に穴が開いていて空が見えるようになっているフレスコ画はご存知の方も多いだろう。マンテーニャはマントヴァにお嫁に来たフェッラーラのイザベッラデステお付の画家であったことでも有名。私が現在読んでいるロベルト　ロンギのイタリア絵画史に依れば、マンテーニャは古代ローマの彫刻が大好きだったそうで、彼の絵は古代の浮彫を思わせるものが確かにある。マントヴァは現在ヴェローナ空港からシャトルバスが出るようになって便利になったほか、電車ファンにはヴェローナ・マントヴァ間はローカル電車だが、綺麗で快適な電車が一時間に１本は出ている。ロメオとジュリエットのジュリエッタの家や夏のオペラで夏ひどく込み合うヴェローナに比べるとマントヴァは美しい街ながら観光客も割に少なく、お奨めの街。

2015.04.11

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ローマの食料品やさん

大きなスーパーはローマ旧市街にはほとんどないので、街のいたるところにあるミニスーパーか（テルミニ駅の地下にもある）アリメンターリと呼ばれる食料品やを覗くのが楽しい。日本では高いパルメザンチーズ（これはイタリア産のものは大きく分けて２種類あり、高いのがレッジャーノ安いのがパダーノと作られる地域の名前で区別される）。最近世界で大きく出回っているのは、オーストラリアとかアルゼンチンで作られているものらしいのだが、本拠本物はこちらなので是非。ご存知の方も多いと思うけれど、サラミ、ソーセージなどの肉類肉加工類は日本に持ち込みが禁止されているので、税関で見つかると全部没収になる。ちょっと変わったものをという方は、最近流行っているオステイエンセ駅向こう側に出来たEATALYか、CASTRONIというローマの至るところにあるショップ（本店はコーラ　デイ　リエンツオにあり、ここは色んなものがある）。どちらもお食事が出来るようになっているのでお昼ごはんを食べてお買い物！ということが可能。時間がない！という方には空港にも食料品を扱っているお店がある。イタリアはやっぱりイートの国。美味しいものを沢山どうぞ！！

2015.04.10

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ヴィッラ　ジューリア見学

今回は仲間に入れてもらっているローマ日本語公認ガイド協会がオーガナイズする講習でエトルスク博物館になるヴィッラ　ジューリアに出かけた。ヴィッラ　ジューリアは私のサイトでも紹介している場所で、博物館自体お庭も含めて素敵な所。今回も考古学教授になるＳ氏の案内で広い博物館を回った。まず、エトルリア人と私たちがおおざっぱに言っている民族がそうしてまとめることが現在では乱暴と言えるくらいに多くの民族の総称になり、ひとつひとつの民族ごとに特徴がかなり違うということ。パリのルーヴル美術館にもあるチェルヴェテリ出土の夫婦の棺と呼ばれる有名な棺は、名称がとてもロマンチックだけれど実は夫婦の棺ではなく、男性ひとりだけ入っていたもので、上の装飾の夫婦は実は夫婦ではなく、亡くなった男性のコンパニオン役を務める女性が彫られているか、或いは冥土に彼を連れて行く女神になるかという話だった。（この夫婦の棺は当時ヒットしたので沢山実は作られていて、このヴィッラ　ジューリアにもルーヴルの双子作と言えるものがある）講習は今回４時間強にもおよび、（ヴィッラ　ジューリアは見るものが沢山ある）改めて教授に感心。教授の話を消化するだけで何週間かかかりそう。

2015.04.07

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フィレンツエ中央市場に寄る！

最近話題になっているこの中央市場は年中休みなしで朝１０時から夜０１時までオープン。フィレンツエのサンタマリアノヴェッラ駅からも歩いて１０分かからないから帰りがけに寄ってみた。何か美味しいものがあれば！と思ったら。１階（日本式でいう）は普通の市場で、魚、肉、野菜果物、が売られていた。そういえば日本人の女性がやっているお土産食料品やさんもあった。階段かエスカレーターで上に上がると！すごい人だった。５００人が同時に食べることが出来る場所ということと色んなチョイスがあるということでか、今とても流行っている場所らしい。ＥＡＴＡＬＹも入っている。要するに食べ物屋さんが集まっている所で、午後もずっと空いているから確かに便利だ。だが、週末はさすがに混んでいて席もないという感じ。時間をずらして行くのが良いかも知れない。サイトがあるので紹介。正式の入り口は市場広場piazza del mercatoに面したvia ariente アリエンテ通りから。電話０５５－２３９９７９８

2015.04.05

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フィレンツエのサンマルコ美術館インフォ

サイトはこちらから。美術館内のマップもあって便利。開館時間：月曜から金曜まで８時１５分から１３時　　　　　土日は８時１５分から１６時ただし、毎月第一、第３、第５日曜日と　　　　　　　第２、第４月曜日は休館またクリスマス、元旦、メーデーもお休み入場料：４ユーロ　　　　予約は電話０５５－２９４８８３から　　　　予約料金３ユーロ

2015.04.03

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フラ　アンジェリコに会いに行く（３）

フラ　アンジェリコはベアート　アンジェリコと呼ばれるが、これは福者で天使のようなとジョルジョヴァザーリが命名したと言われ、同時代人にはジョヴァンニ　ダ　フィエゾレ或はムジェッロという名で知られた画家だった。（実際に１９８０年にヨハネスパウルス２世により聖人になった）出身はフィレンツエ北にあるムジェッロで、本名をグイド　デイ　ピエトロと言った。大体１３９５年から１４００年くらいに生まれたとされる。名前からお分かりと思うが、僧であり、１４００年代初めにドメニコ派の修道院に入ったとされる。コルトーナで修業時代に知り合ったアントニオは後にフィレンツエの大司教になり、聖人となるフィレンツエのアントニオで、１階の回廊の名前は彼から来る。（有名なパドヴァの聖アントニオとは別の人物になる）コルトーナとフォリーニョで過ごした後、フラ　アンジェリコはフィエゾレに戻り、フィレンツエで１４３０年代アントニオのもとで働くことになる。上の階の独房部屋は沢山あるので、もちろんフラ　アンジェリコがひとりで描いていったものではなく、お弟子さんたちがお手伝いをしたと考えられる。もともと、僧院でのフレスコ画は、例えば食堂などみんなが使う場所に描かれたもので、ここのようにひとつひとつの独房に描かれたのはとても珍しいそう。それは、フラアンジェリコの案になるのではとも言われている。廊下突当りにあるサボナローラの部屋も興味深いが、右側の廊下を歩いて行って途中右に作られた図書館が素晴らしいのでそれも忘れないで見たい。フラ　アンジェリコはもともとこの図書館で作られていたミニアチュール細密画（装飾写本）から絵を描いていった画家だから。図書館内にはどういった風に色が作られたか、細密画が作られたかが分かるようになっている。下の階にもどって　もと食堂などに使われていた部屋には、フラ　アンジェリコのフレスコ画と共に十字架降下や最後の審判なども忘れないで見て欲しい。また現在ブックショップになっている所は外部からの宿泊客が使った食堂で、ギルランダイオの最後の晩餐のフレスコ画があるので、それもお見逃しなく。フラアンジェリコは最後ローマ法王ニコラス５世に呼ばれ、ローマで仕事をすることになり、ローマで１４５５年に亡くなった。彼は現在ローマのパンテオン近くにあるサンタ　マリア　ソプラ　ミネルヴァ教会に眠っている。彼の絵の中に見られる凛とした精神面の気高さという点で、彼の作品は他にないものがある。

2015.04.02

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フラ　アンジェリコに会いに行く（２）

フィレンツエのサンマルコ広場に面してサンマルコ寺院があるが、その右横がこの僧院になる。チケット売り場すぐあとに大きな気持ちのいい聖アントニオ回廊がある。現在は可愛い花が植えられているのだが、もともとはとっても大きなチェドロ（シトロン）の木があった。シトロンはレモンに似たものでもう少し大きな柑橘類になる。雷で木が裂けてしまったので、現在庭の中央にこのシトロンの幹だけ少し残っている。この回廊と回廊に面する部屋もいくつか重要なフレスコ画や絵があるのだが、まずは上の階に上がってがって、有名な聖母マリアの懐妊が告げられる場面、アヌンツイアツイオーネ、受胎告知を見るといいと思う。この受胎告知は色々なヴァージョンがあって、板絵に描かれたテンペラでは、マドリッドのプラド美術館やトスカーナのコルトーナのものがあるのだが、この僧院にはふたつのフレスコ画があるので是非。そのあと上の階に作られた沢山の小さなチェッラ、独房（僧が寝起きし瞑想した部屋）にひとつひとつ描かれたフレスコ画を見る。見物は左側の廊下、左の列。復活したイエスキリストがマグダラのマリアにわたしにすがりつくなかれと言っている場面が美しい。（続きは次回のブログで）

2015.04.01

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