すご~い本を読み終える!
イメージの歴史著者:若桑みどり価格:1,620円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る若桑みどり女史は、昔「イメージを読む」を読んだ時から私が特に注目していた美術史、文化史の専門家になる。彼女の「大正少年使節、クアットロラガッツイ」も非常に興味深かった。今回のこの本は開眼と言った感じだった。古代からイメージがどのような意図をもって作られて来たかを解明している。例えば聖母マリアが何故カトリックで無原罪、純潔でなければならなかったか、そのためにどういったイメージで描かれて来たかなど、が考察されている。薔薇のイコノロジー新版著者:若桑みどり価格:3,888円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る「イメージの歴史」のあと、やはり彼女の「マニエリズム芸術論」を読み、それもなかなか面白かったのだが、何と言っても大作と感心したのが、この上記の本、「薔薇のイコノロジー」。これは、東西のアートに描かれて来た花を通じて、また唐草模様やグロテスク模様がどのようにつながっているものか、またどういった意味があるものかを解明している。これは、実は長年私がそうではないだろうかと思っていたことがここで綺麗に解決されていたので本当に驚いた。私の妹は刺繍家で連続模様を特に扱っているけれど、パターン*模様*に携わる人、アートに関わる人には是非読んでほしい本と思う。