須賀敦子の「イタリアの詩人たち」を読む
知人の方に沢山の本をいただいた。日本語の本はローマでは手に入らないから嬉しい。たっくさんの本の中でやはり一番嬉しいのが、私の大好きな須賀敦子さんの書いたもの。彼女の本は大体読んでいると思っていたら、この詩人たちについての本はまだだったようで、今ゆっくり読んでいる。彼女が特に詩の研究家であったことはあまり知られていないかもしれない。昨日仕事から帰ってきて、風邪を引いているせいもありクタクタだったけれど、ちょっとだけ最初の部分を読んだ。イタリア語の詩はイタリア語で読みたいなと偉そうに思いながらも彼女が愛したウンベルト サバの詩と彼女の説明を読みながらサバの暮らしたイタリアの端っこの町トリエステを思い出した。トリエステは今でこそ少し寂れた感じがあるけれど、昔は大きな港があり商業で栄えた街だったらしい。ボラと呼ばれる強風があることでも有名だ。昔ヴェネツイアから電車に乗ってトリエステの町を訪れ、街を歩いたときに感じたのは、ウイーンに似た、ミッテルヨーロッパの香りだった。それを須賀さんも書いていらして何だか嬉しい気がした。イタリアの詩人たち新装版著者:須賀敦子価格:1,728円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見るトリエステの坂道著者:須賀敦子価格:950円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る