フェッラーラからパルマを旅する(3)ヴェローナ
夏のヴェローナは野外オペラがアレーナで催されることもあって結構混んでいる。歳をとって人がわさわさ沢山いる所はあまり歩きたくなくなった。が、この町もユネスコ世界遺産に指定されている。宿がサンゼノ大寺院の近くだったために町の喧騒からはちょっと離れていたのは良かったが、旧市街に行ったり来たりでかなり歩いた。街の保護聖人を祀るサンゼノ大寺院は美しく、街を流れるアデイジェ川沿いに旧市街に向けて歩くとカステルヴェッキオにぶつかる。城砦内部は美術館になっている。スカリジェロ橋から町の眺めを見る。スカリジェロ橋ここからローマ通りを歩くと突当りがアレーナのあるブラ広場。ちょうどトルナトーレが夜かかる予定だったそう、前に使われた舞台道具は広場に置きっぱなしにされているのがオカシイ。そういった舞台関係に詳しい家人に依れば何年も同じ舞台背景を使うのだという。(使い切れるまで使うってことね)アレーナ(古代ローマ円形劇場)は混んでいるかと思いきや(コロッセオの混みように慣れているので)空いていてチケットをゲットしてすぐに内部を見学出来た。が、内部はオペラ用に座席が作られていて昔の座席は見えない。はっきり言ってコロッセオの方が内部は面白い気がする。それでもヴェローナ特有のピンクの石で作られた外側は趣がある。アレーナ街一番のショッピングストリート、マッツイーニ通りを通り、ここも敷石がヴェローナのピンクの大理石であることを見直す。この辺は何だか豊か。お店をひやかしながらエルベ広場に到着。エルベ広場ここからもうひと踏ん張りして古代ローマ時代の橋、ポンテ デイ ピエトラを見てジュリエッタの家へ。いつもながらすごい人。ジュリエッタの家ポンテ デイ ピエトラ途中シニョーリ広場とスカリジェリ廟を見る。ヴェローナは結構見る所があるけれど、私たちはそれで足が痛くなったので宿に帰り休憩。(本当はこのポンテイ デイ ピエトラを渡って古代ローマ劇場がある辺りから対岸を観るのもいいのだけれど。)お夕食はジュリエッタの家近くにあるオステリア ダ ウゴへタクシーで。混んでいたけど、悪くなかった。サンゼノ大寺院近くの広場にも沢山軽食が食べられる所があったけれど、何と言っても食べ盛りの息子のために旧市街のレストランに出かけることになったと言うわけ。ヴェローナは飛行場がある街だが、今回はフェッラーラからローカル電車乗り継いで(パドヴァで乗り換え)約2時間の旅だった。高速電車もいいのだけれどローカルでのんびり風景を見ながら行くのも旅をしていると言う感じで悪くない。ちなみにヴェローナはヴェネト州になり、こうして旅しながらローカルな人々のアクセントを聞くのも楽しかった。