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ゆりんいたりあ日記

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2016年12月の記事

全11件 (11件中 1-11件目)

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今年もあとわずか！

ようやく自分を含めて家族3人の誕生日祝いが無事終わりクリスマスも終わるとちょっと一息。何度も書いているけれど、カトリックの国イタリアで過ごすクリスマスは日本のお正月に似ていて、皆家族と過ごすのが習慣になっている。私は小さなときにスカウトをしていたが、そのスカウトの団がカトリック教会に属していたために、カトリックの行事はカトリックでなくても親しみが昔から深い。クリスマスはキリスト生誕祭になるわけだ。日本のようにカップルの行事になっているクリスマスとは全く昔から縁がなかったような気がする。（あまり記憶にないな～）あと残るは年末最後のチェノーネと言われる大晦日の大夕食だが、今年はもう家族とメニュウを決めてしまったので、後は買い物だけ。それも家人がしてくれるようだから、ホッとしている。（日本の年越しそばが懐かしい～！何十年いただいていない）イタリアではお正月は1月1日だけで、2日からは普通通り。6日だけはエピファニー（3賢王の礼拝の日）で祝日。そうそう、カウントダウンのお祭りはベルリンテロの影響かローマの市長さんラッジ女史の手腕がイマイチなのか、しないという話もあったが、1月1日の3時から始まるお祭りを早めることで解決したらしく、例年通りチルコマッシモで22時半からとなった。1月1日のほうは一日中、聖天使城や音楽の橋あたりで様々な催しがあるということだ。今年も家族や友人たちの応援で無事に年を越せそう。ブログを購読してくださっている方がたにもお礼を言いたい。今年もお世話になりました。また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。また来年も頑張ってみよう～！！

2016.12.29

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メリークリスマス！

今年もついにクリスマス突入ですね。我が家の子供たちも冬休みに入って、昨日は娘の誕生日祝いなどを兼ねてローマで日本食とお買い物。日本食はいつものCさんのお店寿司千。オステイエンセ駅から徒歩5分でとても便利だし、いろいろ食べられるのでとても重宝している。店内もまたリュニュウアルで綺麗になったし、お手洗いにウオッシュレットがついたのには驚いた。昨日はイタリア平日だったが、もう冬休みに入ったせいか回転カウンターはものすごい混みようだった。びっくりするのは９５％がイタリア人だったこと。もうお寿司も日本食もイタリアではポピュラーになってきたのかな～。さてお買い物はラルゴトーレ　アルジェンテイーナ広場にあるフェルトウリネッリ。ここはブックショップだが、今回の目当てはDVDのようだった。映画狂の我が家で冬休み中に見ようというモクロミらしい。昼食後はおなじみのEATALYだったが、現在ローマにふたつショップがある中で私がいつも使っているのはオステイエンセ駅裏にある世界最大フードストアという方。今回はパネットーネと、バルサミコ酢。通常手に入らないオイシイものが見つかるのでここもとても重宝している。ここもすごい人込みで買い物だけしてさっさと退散。というわけで世界の平和を祈りながら今年もメリークリスマス。写真はアッシジの聖フランチェスコ教会にあるジオットのフレスコ画。「キリストの生誕」

2016.12.24

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クリスマスの飾りつけについての考察

我が家にもようやくクリスマスツリーが立ち、恒例の色とりどりの星や玉、折り紙で作ったサンタさんや靴下などが下がった。若いときにはクリスマスの飾りつけって大好きだったものだった。家の飾りつけも街の飾りつけも。最近はその飾り付けの中でもタダ飾ればいいってものではないと思うようになっている。例えばローマの中心ヴェネツイア広場には毎年巨大なツリーが立つが、今年は最初ツリーの飾りつけがあまりにもひどいので飾り付けしなおしになったくらい。コロッセオの前に立つツリーも毎年大きいだけでどうにかならないのかと思うのだが。一方今年見て気に入ったのはスペイン階段近くのヴァレンテイーノがあるミニャネッリ広場のエコツリーと飾りつけ。エコツリーは本当の木でないものが使われ、照明はＬＥＤだという。ＬＥＤで思い出したが、ヴァチカンのサンピエトロ広場の照明もＬＥＤになり、（システイーナ礼拝堂のＬＥＤをつけたＯＳＲＡＭというドイツの照明会社が担当）７０％を節約できるようになったらしい。広場には巨大なツリー（これは本物で毎年寄付される）とプレセピオ（キリスト生誕の様子を描いた舞台）が立っている。赤ちゃんのキリストは２４日の夜に置かれる予定。追伸：２５日は赤ちゃんのキリストが置かれた。とても可愛い。さて、今年のサンピエトロ広場のプレセピオはマルタから贈られたものだという。

2016.12.21

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レオナルド　シャーシャを読む

ナタリア　ジンズブルグを読みながらロベルト　ロンギ（美術史家）のカラヴァッジョを読み、レオナルド　シャーシャの「La scomparsa di Majorana」を読み終えた。シャーシャはシチリアの作家。とても格調高い文章でときおり様々な作家の文が引用されたりすることも時折あって、勉強にもなる。ちょうどカラヴァッジョの絵のひとつで、シーズン柄「キリストの生誕」が1969年にパレルモのある教会から盗まれた事件を扱った彼の「una storia semplice」（邦訳では小さなマフィアの話）を読んだばかりだった。今回の話はやはり有名なミステリーになる、エットレマイオラナというほとんど天才と言われた物理学者が1938年に失踪した事件を扱っている。マイオラナはノーヴェル物理学賞を受賞したエンリコフェルミの弟子であった人で、当時ローマのパニスペルナ通りにあった物理研究所に勤めていた。この物理研究所研究員は別名ragazzi di via Panispernaつまりパニスペルナ通りの若者たちと呼ばれ、息子曰く映画にもなっているそうだ。研究所の中心人物はもちろんフェルミ氏だったが、彼の奥さんがユダヤ人だったためにフェルミ氏は後にイタリアを逃れることになる。現在でもミステリーのままになっているマイオラナ氏の失踪事件は、シャーシャの本ではおそらく原子爆弾の制作が見えてきたことから手をひいてしまおうとしたのではないかという予想になっている。失踪後、いくつかの説があるが、自殺、ナポリ近郊の僧院に引きこもる説、ドイツから南アメリカに逃亡説、ロシア逃亡説など、現在でもときどき話題になる話のひとつ。邦題ではマヨラナの失踪、消えた若き天才物理学者の謎というタイトルで本が出ているようだから興味がある方は探してみてください。

2016.12.20

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妹の本と個展の案内

1月末に東京麻布の10番ギャラリーで妹の個展が予定されている。妹は私がイタリア語を勉強し始めたときにフィレンツエのカヴール通りに昔あった大きな本屋さんで見つけた刺繍の本に感動して刺繍を始め、現在は刺繍家としてかなり成功している。彼女は昔の刺繍から図案を起こし、時には完璧でない刺繍の模様を復元したりしてそれを日常使うものに刺繍するということをやっている。歳をとるとともに目が悪くなってきたために彼女の細かい刺繍は大変で、かなり今はペースを落としてまだ頑張っているが、この先同じレヴェルで刺繍ができなくなるかもと心配しているようだ。今年は11月末にまた彼女の本が出たので、興味がある方にこちらに紹介しておこう。前回の本は今年9月にフランス語でも出たというのが驚き。平井陽子の小さなクロスステッチ [ 平井陽子 ]価格：1549円（税込、送料無料) (2016/12/17時点)この本の図案は私がローマの国立美術史図書館でコピーを許可してもらって彼女に昔送った懐かしいもの。個展案内：2017年1月1８日から23日　　　　11時から19時。（最終日は17時まで）　　　　麻布十番ギャラリー　　　　港区麻布十番１－７－２エスポワール麻布１０２　　　　電話０３－５４１１－３９００　　　　都営大江戸線　麻布十番駅7番出口から徒歩1分　　　　メトロ南北線　麻布十番駅4番出口から徒歩5分この場を借りて彼女を応援してくださっている方がたに深く感謝をしたい。

2016.12.17

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ナタリア　ギンズブルグを読む

先日の本市で聞いたナンニ　モレッテイの朗読に触発されて、さっそく「Caro　Michele」（拝啓ミケーレ君）を読んだ。手紙形式で出来ている。モレッテイの朗読ではもちろん抜粋だったから本一冊を読むのは楽しかった。時代は1970年始め、学生運動が盛んな頃で、このミケーレもかなりそれにかかわっているらしいが、実は家族はあまりそれについては知らない。というのも、ミケーレの家族は両親が彼が小さなときに別れてしまい、彼は芸術家であった父親に引き取られ、母親は女の子たちを育てたので、実際に彼は両親から結構離れたところで成長したという仮定になっている。舞台はローマだが、政治的な理由からミケーレはイタリアを離れてロンドンそしてリーズに移り、そこで年上で子持ちの女性と結婚するのだがすぐに破綻、イタリアを離れてから彼がもう手を切ったと言っていた学生運動に参加したブリュッセルでの学生のデモ最中にナイフで刺されて亡くなってしまうという話。ストーリーはざっとこんな感じだったが、本は母親や彼の御姉さん、彼の友人、女友達が書いた手紙で出来ていて、非常に興味深い。（昔は手紙でしたからね）思うのは、肉親であっても友人であっても本当に分かり合うということの難しさ。昨日はやはりナタリア　ギンズブルグが書いた「è stato così」（こうだった）を読み終えた。これは、若い女性（主人公）がある年上の男性と結婚したが、実は彼には昔からの愛人がいて、彼との間に女の子をもうけるが、あまりにも彼の勝手さに愛想がつき最後に彼をピストルで殺してしまうという話。主人公のモノローグになっていて、いかにも作者が女性だから書けたと思うストーリー。非常に面白かった。ストーリーは考えるとかなりドラマチックな結末になってしまうことが多い彼女の話だが、文体がユーモラスがあってとても魅力がある。ざっと見たところこの2冊の邦訳は出回っていないようだが、（「拝啓ミケーレ君」は古本で見つかるかもしれない）ナタリア　ギンズブルグは須賀敦子さんがべた褒めしていただけあってなかなか読み応えがあると思う。有名なのは「lessico famigliare」（ある家族の会話）のようだが他にもいくつかについては邦訳が出ているから興味がある方にはお奨めしたい。ある家族の会話 [ ナタリア・ギンズブルグ ]価格：1080円（税込、送料無料) (2016/12/16時点)ちなみにイタリア語の発音ではナターリア　ジンズブルグと発音するが、彼女の名字は外国名（ご主人の）になっていてもともとの彼女の名字はレヴィであり、ユダヤ系の名前になる。（イタリアでは通常結婚しても名字が変わらない。結婚後ご主人の名字をくっつけることは可能だが）しばらく彼女の本は病みつきになりそう。

2016.12.16

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師走～！！（雑感）

12月4日の国民投票のあとやはりレンツイ首相は退陣することになり、（６０％対４０％だったからね～）だが、ここで首相を辞めさせたり指名したりする権力のある大統領が登場して結局昨日夜新たにレンツイのもとで働いていたジェンテイローニ氏が首相になり、顔ぶれもそう変わらない内閣が成立。近じかEUの大事な会議があるからそれまでに間に合わせるということでバタバタしていたが、何だかふうんという感じの内閣でいつまでもつのかが問題のような気がしないでもない。さて、12月はやはり何かと忙しいが、＊気持ちだけ＊心を落ち着けて時間のあるときに本を読むのがやはり何と言っても私は落ち着く。先日の本市場でナンニ　モレッテイが朗読していたナタリアジンズブルグの「拝啓ミケーレ」を図書館で借りて読んでいる。またこの本については後日ブログで書けたらなとは思っている。昨日は銀行のATMでお金を引き出すのに並んでいたらみんな＊特に女性＊がガチガチしていたのでやはり師走かなと。連休明けだし、年末だから列が長い上にきちんと列を作らないで並んでいるので列に着いたら誰が最後？と聞く必要があるわけ。聞かないで並んでいる人はいくら主張しても後回しにされるので注意。

2016.12.13

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懐かしい友人とお昼ご飯

お歳暮の習慣は日本ほどひどくないにしてもイタリアにもあって、何となくお世話になっている人に心ばかりの贈り物をクリスマス前にしたりする。心ばかりの贈り物をゲットしてしばらく会っていなかった友人Ｐに会うことにした。旅行会社をしていて今でも様々なアドヴァイスを受ける人だ。ちょうどトレヴィの泉近くで見たかった展覧会をふたつみて泉前のベネットンで会う。Ｐは本当に古い友人のひとりで、私が昔ローマで語学学校に通っていたときにそこにいたフランス人の女性の彼だった人だから、何年の付き合いになるだろうか。残念ながらパリで歯医者さんをしていたフランス人の友人とは彼は結婚することにはならなかったのだけれど、今でも友人としてお付き合いが続いているようだ。Ｐは結構若いときからパーキンソンにかかってしまったが、お薬を飲みながら現在もかなり元気にしている。ただ、バランスを崩すことが結構あるので良くころぶんだよと笑っていた。心配してよりも沢山歩くし、元気だったのでちょっと安心した。今日は土曜日も学校があり４連休には全くならなかったという高校に行っている息子さんと３人で一緒にお昼を食べることになった。高校はコロッセオを見渡す場所にあり、お昼ご飯もその近くで私たちが昔からよく知っているスポットにしてみた。（でも随分行っていなかった～）カヴールどおりにあるエノテカで（ワインを試飲させてくれて軽食も出来る場所）最近はお昼も開いていて暖かい食事も出来るようになったcavour313.お昼ごはんは１２時半から。息子さんは好物のラザーニャを食べていたがとっても美味しそうだったし、私がいただいたお豆とポテトのスープも良かった。店内は木で作られていて何だかとっても落ち着ける。そのへんでお昼をという方にはオススメ。懐かしい人に懐かしい場所で会った幸せな日だった。

2016.12.11

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EURの本市場に出かける

毎年行われる本市だが、今回の市場は中小規模の出版社が集まってそれぞれの本を置いているもの。モンダドーリやフェルトウリネッリなどの大きな出版社が今は市場の幅を利かせている中、中小規模の出版社が頑張っているのは感心だ。会場はローマ新市街EURのパラッツオ　デイ　コングレッシ（会議館）で、昨日から始まり日曜日まで（イタリアは4連休になっている所が多い）。本は特に目当てがなかったのだが、本好きの息子の付き合いと会場の上階で行われる様々な会合にちょっと興味があった。特にノーヴェル受賞で亡くなってしまったダリオ　フォについての考察を劇監督などをしているアスカニオ　チェレステイーニ氏と漫画家でありまた劇監督、新聞のデイレクターをしているセルジョ　スタイノ氏の懇談会を息子は楽しみにしていた。スタイノ氏は目が見えなくなってしまったそうだが、現在も大活躍していてとても親近感がある人物だった。また、ちょうどイタリアで終わったばかりの国民投票についての考察をやはり新聞のデイレクターをしているマルコ　トラヴァリオ氏とシルヴィア　トウルッツイ女史の懇談会や、有名な映画監督になるナンニ　モレッテイ氏がナターリア　ジンズブルグの「親愛なるミケーレ」を朗読するという時間が設けられていてそれも楽しみだった。お昼ご飯をはさんで3時間あまり会場で懇談会に参加しながら思ったのは、本離れが叫ばれる中、本を求めてくる人や政治に興味があって（今回の国民投票は７０％の人が投票）懇談会に参加する人、もう流行離れなのかと思ったナンニ　モレッテイの朗読に参加する人の多さ。お天気も良かったし、日ごろなかなか話す時間のない息子と過ごした一日。大学生にしてはまだ親離れしていないというかまだ母親と出かけてくれることに感謝しなくてはいけないのかもしれない。

2016.12.09

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クリスマスの飾り付け

日没が早いので夕方17時過ぎにはもうイルミネーションが綺麗についてそれはそれなりに楽しい。先日ご一緒だった方たちと夕方スペイン階段周辺を歩いた。スペイン広場隣のミニャネッリ広場は今年とっても綺麗なイルミネーションがついていてびっくり。一方有名ブテイックが軒を連ねるコンドッテイ通りは割に静かな感じのイルミネーションがついていた。新聞によればこのイルミネーションはローマ市の市長さんが何日に開始していいですよとオッケイを出すらしく、今年は12月の12日13日くらいになっているという。イタリアの慣習では12月8日のインマコラータ（聖母マリアの無原罪のお宿り）の祝日にクリスマスの飾り付けをするのでイルミネイションはその後ということになるのだろう。サンピエトロ広場には今年も巨大なクリスマスツリーが立ち、今はプレセピオと呼ばれるイエスキリストの生誕の場面を再現した舞台が作られている所。今年もあと残りわずかになってきた～！

2016.12.06

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サンタコスタンツア霊廟

トラモンターナ（地中海の北風）が吹いて気温がぐっとさがり、ローマの最低気温はマイナスになったらしい。でも、気持ちよい秋晴れできりっとした空気になった。以前から行きたかった場所に行って来た。ここは本当に久しぶり。今は地下鉄のＢ線の駅sant-agneseが出来たから結構便利に行くことが出来る。聖女アニェーゼが亡くなったのは、今はナボナ広場になるドミテイアヌス帝の大競技場だった。彼女が殉教した所に建てられているのが、ナボナ広場のサンタニェーゼ教会。だが、この聖女の遺体が祀られているのは、このノメンターナ通りの同じ名前の教会になる。区別がつくようにこの教会には城壁の外にあるサンタアニェーゼ教会と名前がついている。この聖女をとてもいつくしんだということで、キリスト教を公認したコンスタンテイヌス帝の娘たちコスタンツアとヘレナがこの教会（ノメンターナ通りの）近くに彼女たちが亡くなった後、葬られることになったらしい。前置きはともかく、だから構内には二つの教会があるわけだが、ひとつは聖女アニェーゼを祀った教会として、もうひとつはコスタンツアのマウソレオ（霊廟）として有名な所になる。特に、コスタンツアの霊廟は初期キリスト教の教会として古代ローマ時代の建築の影響を多々に受け、大浴場のカリダリウム（熱いお湯が使えた場所）をほうふつさせる形をしている。また、内部のモザイク（もともとはもっと素晴らしいものだったようだが、現在はクーポラの周りの廊下天井に残っている）が素晴らしい。もちろん、修復されているものだが、ローマで残るモザイクとしても最古のものといわれ、４世紀から５世紀のものと言われている。行き方はいろいろあるのだが、先にお話したようにＢ線のＪＯＮＩＯ行きに乗り、（ＲＥＢＩＢＢＩＡではなく）サンタニェーゼ駅で降りて、サンタニェーゼ通りを上がっていくとすぐに右側に見えてくるので分かりやすいと思う。街の喧騒を忘れてホットするような静かな場所だが、お昼休みに閉まってしまうので注意。

2016.12.04

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