エドワード ホッパー展を観る
昨日からぐっと気温が下がって昨日の最低気温は零度、最高気温は5度くらいだろうか。北風が冷たく、山では雪が降っているとのこと。仕事帰り、ヴェネツイア広場にあるヴィットリアーノで昨年末からしているエドワード ホッパー展を観た。 イタリアでは2番目に現在入場者数がある展覧会らしい。確かに思ったよりもかなり混んでいた。昨年すでに展覧会を見た友人Pが、彼が見たかった絵(ナイトホークス)はなかったけど良かった~と言っていたので、やっぱり私も~と思ったわけ。いい展覧会だと思った。エドワード ホッパーは1900年代前半のアメリカ合衆国の画家。もともとはイラストレーターをしていたらしい。NYの美術学校を卒業した後、ヨーロッパを回り、特にパリなどで多くの芸術家に影響を受けた。(初期の絵にパリの街並みが多いのはそのため)その後合衆国に帰り、アメリカ的な風景や日常のひとこまを描く絵を描き、さまざまな面で多くの人に影響を与えたとされている。(ヒッチコックも影響を受けて映画を作っている)彼の絵は新印象派主義とも呼ばれ、特に光の使い方に特徴がある。また、ポップアートの先駆を行った絵を描いたとも言われる。ビストロ(1909)6月の午後(1907)グロスター港(1912)夏の室内(1909)展覧会の始めに書かれていた彼の言葉から。I am slightly inhuman...all I ever wanted to dowas to paint sunlighton the side of a house.Forse non sono troppo umano,ma il mio scopo è statosemplicemente quello di dipingere la luce del solesulla parete di una casa.(おそらく)私はあまり人間的でないのかも知れないだが、私がやりたいと思ったのはただ、家の壁に日の光を描くことだけ。(直訳でごめんなさい)青い夜(1912)2階に当たる日の光(1960)やはり人間の孤独や寂寥感が出ているようだとも思う。彼の絵の透き通るような色と光を考えながら北風の吹くローマの街を歩く私だった。展覧会は2月12日まで。