考古学のレクチャーに行く
アルジェンテイーナ劇場は、ローマでも最も古い劇場のひとつになり(1700年代創設)、内部もとても雰囲気があって私の好きなスポットになる。ここで考古学についての講座が今毎月一度行われていて劇場も素敵だし、チケットがなんと5ユーロだったので行って見ることにした。*チケットはもうすでに完売しているとか*考古学の好きな息子とと思ったら、今回は娘が来てくれた。今回のテーマは古代ローマの奴隷について。コワイ話だったらどうしようと思ったら、ひどく怖くはなく、二人の専門家が約1時間ずつスライドを見せたりしながら話をするというもので、有名な美術史家のストリナーテイ氏が最初に案内役を務めていた。専門家のひとりは、ローマのアラパキス(アウグストス帝が造らせた平和の祭壇)のデイレットリーチェをしている女史、もうひとりはあのピサ大学の男性の教授だった。話しぶりは淡々としていたが、女史のほうが断然に話しが面白く古代ローマの鉱山の話からタキトスの朗読に至るまで、あっと言う間に1時間が過ぎて、退屈しているかと思った娘もちゃんと話を聞いていたのでホッとした。タキトスの話から、奴隷が主人を殺してしまったケースが紹介されたが、その場合には、その家の奴隷400人がすべて殺されたという。奴隷は鞭打ちにあったあと、十字架に磔が決まりだったらしい。アラパキスは、現在美術館になっている場所だが、3月末からスパルタクスについての展覧会が始まる。展覧会も是非見てみたいと思う。次回の講座は4月末、古代ローマの滅亡について。楽しみだ~。