サンポール ヴァンスとマーグ財団美術館
ヴァンスは、旧市街は中世の面影が残る所で、美味しい食べ物やさんもどっさり、全く悪くない。旧市街のキリスト生誕のマリア様教会内部にはシャガールの絵をもとに作られたモザイクもあるのでいらっしゃる方はお見逃しなく。このヴァンスの近くにサンポール ヴァンスというこれまた小さな街があり、ここはもっと素敵。この街もこの地方の石が使われて街の建物や通りが作られていて、小奇麗だし、何と言っても街全体にモダンアートギャラリーがどっさり。お洒落な感じがグッド。サンポール バンスの街並みギャラリー内に遠近法を見つけるこの町の近くにマーグ財団美術館がある。マーグ財団は、戦前カンヌに、戦後にパリに出来たマーグ画廊に始まるもので、当時から現在に至るまで世界中の近代現代美術作品を展示する場所であり、財団自体は1964年に当時のフランス文化省大臣の協力を得て出来た財団で、近代現代美術を紹介するという目的で作られたもの。財団美術館の敷地は広大な林の中にあり、贅沢な空間の使い方に感心するが、それは特にミロと交流があったホセ ルイ セルトというカタルーニャの建築家に依るもの。セルトは例えばバルセロナのミロ美術館やマヨリカ島のミロのアトリエを作っているが、ル コルビジュエの下で働いていたためにやはりコルビジュエを彷彿させるものがある。マーグ財団美術館ミロのお庭財団美術館内は常設展(これも時々変わるらしいが)と展覧会のスペースに分けられている。*今は11月初めまでフランドルのヤン ファブル展*常設展では特にミロのお庭が興味深い。そのほか、ジャコメッテイ、カルダー、レジェ、ボナール、シャガール、カンデインスキ、などなど。Fondation Maeght623、 chemin des Gardettes,06570 Saint-Paul- de- Vence, France*33* (0)4 9332 8163開館時間10月から6月まで10時から18時7月から9月は10時から19時チケット 16ユーロ財団美術館は年間20万人の人が訪れる場所だという。モダンアートを冷やかしながら小さな街を訪ねる旅はいかがかしら。