キリコの家に寄る
有名なスペイン階段のすぐ横にイギリス詩人のキーツの家があったり、ジョルジョ デ キリコの家があったりするのは、おそらく知らない方が多いのではと思う。スペイン階段ジョルジョ デ キリコについては日本では割に知られているのではないかと思うけれど、イタリア人の両親(父はシチリア生まれの技師、母はジェノヴァ出身)をもって、ギリシャで1888年生まれた。(個人的には何故かギリシャ生まれのギリシャ人でイタリアからスペインで活躍したエル グレコをいつも思い出す。)父の死後、イタリアに帰国し、その後ドイツのミュンヘンの美術アカデミーに入学、そのころニーチェなどの思想に影響を受けたらしい。彼の作品にある形而上学はそこから来ているのだろうか。ミラノ、パリ、NY, フィレンツエと度々引っ越しをしたあと、最後の家がローマのこの家だったという訳。1948年の話。キリコは1978年にローマで亡くなった。お屋敷の3階と4階が住居兼アトリエになっているのだが、特に3階が素敵で、彼が住んでいた頃からギャラリーとしてお客さんを迎えたり作品を見せたりする場所として使っていた所だ。応接間兼ギャラリー現在はキリコ財団が入っていて、家および作品を管理している。財団は今年30年記念になるそうだ。興味がある方は、直接キリコ財団から予約の申し込みが出来る。見学は毎日10時、11時、12時のみ。言語はイタリア語か英語でリクエストする。チケットは一人7ユーロ。見学は人数制限があり、一度につき15人まで。キリコ財団サイトwww.fondazionedechirico.org