天空の街へ
そういえば東京三鷹にあるジブリ美術館を今回一時帰国の際に訪れることが出来た。子供たちが生まれてからジブリの作品は沢山見て来たから(知らない作品も沢山あるのだけれど)、なかなか面白かったし、トトロの美術館でしか見ることが出来ないショートの映画を観ることが出来たのはラッキーだった!と思う。私たちが行った日は、そう混んでいない日だったらしいが、あそこまで混んでないともっといいなあと思う。イタリアに帰って来てから今年の7月は結構仕事が入り、暑いのでふうふう言いながら動いている。ジブリの縁か、先日はお客さんたちとあの天空の街で知られる場所に行って来たのでちょっとだけ紹介。ここは、宮崎駿氏の、ラピュタ天空の城舞台というかこの街をヒントに映画作成したとかということで、かなり近年人気になっているらしい。この街チヴィタ デイ バニョレジョはローマのあるラツイオ州の北部にあり、ほとんど州境になる。少し行くと、もうオルビエートだからウンブリア州。で、このあたりの丘の町々同様に起源は古代エトルリア。地質学的にいうと、丘は凝灰岩でできているのだが、この辺の丘のふもとには粘土質の土の中に水が入り込み、土砂崩れが起きやすいという話。だから、死にゆく街と言われるチヴィタの街はある時に孤立してしまい、現在街はお隣のバニョレジョに移っている。古いチヴィタの街に行くときには、坂道になる約一キロの橋を渡っていくことになる。*現在入村料がひとり5ユーロ。*ただ、死に行く街だったのが、最近の人気で街がいきなり元気になり、エトルリア起源のサンタマリア門から古い街に入ると、お土産やさんやちょっとしたトラットリアなども出来てまあまあ賑わっている。今回はずうっとここに来たかったので、とおっしゃるお客さんたち、チビタの風景にひどく感動していらしたことは言うまでもない。ちなみに、公共の交通機関ではちょっと不便になるので、工夫が必要。今回は運転手つきの車でローマから高速道路を使ったが、片道約1時間半で行けた。ただし、通常2時間はみる必要あり。オルヴィエートを起点にここにいらっしゃるのもひとつの手かも知れない。チヴィタ・オルヴィエートは車で約30分。オルヴィエートについては昨年のブログで書いていたと思うので良かったら乞参照。