テイヴォリへ
先日、猫好きのお客様とローマから約南東40キロにあるテイヴォリに出かけた。ここは、古代ローマ時代から現在に至るまで、あのトラヴァーチンという石が採れる所として有名。*例えばコロッセオの外側の石、ローマの歩道の縁にはこのトラヴァーチンが使われている*ローマからその名もテイブルテーナ街道を降りるともともとテイブールと呼ばれたテイヴォリに到着する。ローマから離れて山間に入ると、この辺は実に多くの皇帝たちが別荘を持っていた所になる。例えばハドリアヌス帝の別荘はここテイヴォリにあるし、ネロ帝はこの奥スビアコにアニエネ川をせき止めて人工のダムを作らせてそこにやはり別荘をもっていた。アニエネ川と雨が比較的多い山間のため、緑が美しい場所なのだ。通常テイヴォリ観光が入っている場合、街の中にあるエステ家の別荘と郊外のハドリアヌス帝の別荘がメインになるが、ゆっくりしたい場合には半日でひとつ、半日でふたつという場合には広大なハドリアヌス帝の別荘は重要な部分のみの見学という感じになる。*それでも十分に価値はある*今回は猫好きのお客様と猫探しをしながら、また彼女の思い出の場所を辿りながらの旅だったのだが、ハドリアヌス帝の別荘では実に可愛い猫ちゃんたちに会えたのも良かった。ここではアルフォンソ デステとあのルクレツイア ボルジアの次男であった、イッポリート デステが1500年終わりに作らせた素晴らしいエステ家の別荘の写真を載せたいと思う。お屋敷のフレスコ画も興味深いが、何と言っても工夫された噴水が数数が有名な場所になる。今年の8月にはレオナルド デイ カプリオも家族とローマに滞在していた際に足を伸ばしたらしい。この設計にはピロ リゴリオが関わっているが、彼はその前にハドリアヌス帝の別荘の調査などをしている。エステ家別荘入り口入り口すぐ後の中庭イッポリート デステのお屋敷内部 狩りの部屋卵型の噴水*別名テイヴォリの噴水*一番有名な百の噴水中庭からお隣のサンタマリアマッジョーレ教会鐘楼を見る