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ゆりんいたりあ日記

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2020年04月の記事

全13件 (13件中 1-13件目)

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ラッファエッロ没後500年！ローマ編*ヴァチカン７＊

もう一枚のヘリオドロスの間の絵を今日は紹介しよう。ボルセナの奇跡と言われる話が描かれている。これは、1263年にボルセナ（ローマ北ヴィテルボ県にあるボルセナという町）で起きた、奇跡のお話。不信の司祭が、ミサの中で行われる聖餐について疑いを持った際に、ワインが本当の血になって祭壇の布を汚したという事件があった。真ん中には、右側にユリウス2世と、左に不信の司祭。左下には、奇跡に驚く人々、右下には、スイス兵が描かれている。スイス兵たちはとても鮮やかな色で描かれていて、当時、ラッファエッロの助手のひとりであった、ヴェネツィア派の画家になるロレンツオ　ロットの手になるのではないかと言われる。ロットは何年か前にローマでかなり大きな展覧会があり、改めて見直す機会があったのを幸運に思う。割と好きな画家なので、ここで少し紹介。とてもユニークな受胎告知。マルケ州のレカナテイにある絵。ローマのボルゲーゼ美術館にあるメルクリオ　ブアの肖像ローマの聖天使城にある聖ヒエロニムスボルセナ湖は、ローマ北にある３つの湖の中で一番大きな湖であり、夏には湖に浮かぶ島にも行くことができる、避暑地であることは書いておこう。湖の周りにはボルセナの街を始めとして、小さな街が沢山。奇跡の証拠になる、血で汚れた布は、現在オルヴィエートの大聖堂に保存されている。また、オルヴィエートからボルセナ行のバスサービスも最近は出ているようだから、オルヴィエートにいらした際は、良かったら。オルヴィエートと大聖堂（オルヴィエートについてはブログでも書いているはず）

2020.04.29

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ラッファエッロ没後500年！ローマ編＊ヴァチカン6＊

昨日は週一度の買い出し。朝オープニング前にもうスーパーに行く。待ち時間は大体15／20分くらいだろうか。マスクをして並びながら、前のおばさんと話をする。彼女曰く、前回並んだときに、駐車した車の中で待っている人がいて、開店同時に車から出て列の前に入ろうとしたため、他の並んでいた人とつかみ合いの喧嘩になったとか。お年寄りには優しく通してあげているのを見たし、医療関係、この時期ボランテイアで働いている人たちも優先権がある。おばさんと、一体いつまでこういう状態なんでしょうねと話していた。さて、署名の間のお隣、ヘリオドロスの間について少し話を始めたいと思う。ここは、法王ユリウス2世の控えの間。私が一番好きなフレスコ画が、実はここにある。聖ペテロの解放ユリウス2世をモデルとした聖ペテロが鎖につながれて牢屋で眠りこけている。（真ん中の部分）そこに天使が現れて、彼の鎖を解き放ち、牢屋の外へと導くと、（絵の右側部分）見張りの兵士たちがみんな階段に眠りこけている。絵の左部分には、夜明けとともに交替の兵士たちが眠りこけている兵士たちをたたきおこしている場面が描かれている。絵が描かれたのが、1513年から1514年。それまでに、闇が描かれたのは、非常に少なかった。有名なのが、ピエロ　デッラ　フランチェスカが描いた、コンスタンティヌス帝の夢の場面。アレッツオの聖フランチェスコ教会聖十字架物語フレスコ画一部コンスタンティヌス帝の夢1458年から66年312年にコンスタンティヌス帝が戦いの前に夢を見た話、十字架が空に現れて、天使がこれを印にすると勝つと教えてくれた様子が描かれている。ピエロ　デッラ　フランチェスカの素晴らしさは言うまでもないが、お話しておきたいのは闇が描かれることが大変珍しかった時代に、光を上手に用い、暗闇がうまく描かれているということ。ラッファエッロの絵に戻ると、構図の分かり易さ空間の使い方はもちろん、光がこちらも非常にうまく使われている。アテネの学堂のある署名の間に入る前にこちらの絵にも目を向けることをお奨めしたい。

2020.04.28

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新コロナウイルスその後

3月11日の首相令が出てから、何度も首相令が出た。その後、3月末から感染はピークに入り、なかなか減少しなかったが、ようやく減少してきたかなというのが分かって来たこの頃。ただ、20州あるイタリアで、州ごとに状況が異なるので、注意。現在も、一日全国で2000人くらいの感染者が出ているが、その30/35％はミラノのある州、ロンバルデイア州になるという。ローマとその周辺は、現在1/1,5％の増加らしいが、多くは、老人ホームや老人病院でのクラスター或は、病院の関係者という話を聞いた。ただ、病院に入らないで、症状が軽いために自宅療養をしている人たちが隔離生活が終わって、２回の検査をすると治ったということになり、治って行く人たちの数が今、一日の感染者数を超えている状態なので、ニュウスとしては悪くない。で、今晩か、明日には出るはずの首相令待ちなのだけれど、早い所では明日月曜日から開く工場があったり、後は、５月４日から１１日、或は１１日から１８日という感じで、お店が開いたり、美術館や図書館が開いて行ったりということになっている。但し、住む州外にはまだ移動ができないし、美術館もおそらく入場制限とオンライン予約、もちろんマスクをしてということになるはず。散歩は、海の近くにいる人は、２人以上で固まらないようにしてしてもいいという話を聞いたが。個人的には、今まで延期にしていたことが少したまっているので、開いたら、図書館に本を返却に行ったり、美容院の予約をしたり、車の検査の予約をしたりしなきゃなと思っている。日本の皆さんも、まだまだステイホームですよ。追伸：昨日夜にでた首相令に依れば、究極的にはまだ自由に移動ができるということでは全くない。必要に限り、家族や親せきを訪ねてもいいが、できるだけ移動は避けるということと、あくまでも州内でということ。待ちに待っている美容院やバールやレストランは個人の接触が多い場所ということで、6月1日延期。お店の大半は5月18日から。また美術館図書館も開くのがその辺になるらしい。後、散歩は海に住んでいる人はなるべく個人的に散歩はしても大丈夫だが、近くにいる人に限りということだった。ちょっとがっかり。まあ、少しずつですね。

2020.04.27

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ラファエッロ没後500年！ローマ編*ヴァチカン５＊

おそらく、ラッファエッロは法王ユリウス2世に呼ばれて法王の部屋の壁画を描くことになった時に、非常に緊張したことが考えられる。確かに、署名の間に描かれているテーマからは、彼が考えていたメッセージ、つまり、理想的なものと実際のものを融合させていくのが、真の道であるということが分かると言われる。理屈っぽいことは、ちょっと頭が痛くなる私は、それも非常に興味深いけれども、実際に彼が以前描いていたペルジーノ風の絵もシンプルで調和性に富み、良いかなと思ったりする。若桑みどり女史に依れば、ラッファエッロは、ローマに入って＊おそらくその少し前から＊レオナルドダヴィンチやミケランジェロの作品に非常な感銘を受けたためにそれ以降の彼の作品がかなり変わってきたということ、ある種の崩れ（ルネッサンスからの以降）を指摘している。署名の間天井一部から原罪と呼ばれる、アダムとエヴァが天国から追い出される場面レオナルドダヴィンチのレプリカ＊オリジナルが残らないため＊レダと白鳥レダとエヴァの体のくねりに共通性が見られる。続きはまたこちらのブログで。

2020.04.25

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ラッファエッロ没後500年！ローマ編＊ヴァチカン４＊

署名の間天井フレスコ画一部で、前回お話したように、ラッファエッロは1508年この署名の間のフレスコ画を天体の運動の絵から描いて行った。天体の運動は、プリモ　モト最初の動き、或は、アストロノミア天体学とも呼ばれる絵で、ユリウス2世が法王になった日を示す天体にウラニアが乗っている。世界はユリウス2世の即位から始まるわけだ。＊別名、世界の起源とも、この絵は解釈されている＊その横に描かれているメダルには、哲学を象徴する女性。彼女が持っている本が2冊で、下の本は自然を上の本はモラルを表わすが、モラルは自然の上にあるという考えを示す。女性の横に二人のプットーが持つ看板に書かれる言葉。カウサルム　コニトcausarum cognitoとラテン語で書かれているが、これはラッファエッロのメッセージ。人間の一番大事な義務として、物事の原因を考える、つきとめることの大切さ。＊特に今の時期、大事なテーマかも知れない＊ラッファエッロは大衆的な感じの優雅な女性像やマドンナを描いていただけのアーチストではなく、当時の人文学的な考えを持っていたことがここでも分かると思う。続きは、またこちらのブログで

2020.04.23

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ラッファエッロ没後500年！ローマ編*ヴァチカン３＊

今朝のローマ近郊は雨。お天気が悪いと一段と機嫌も悪いが、お百姓さんたちはこの雨を待っていたかも知れないと気を取り直す。さて、法王ユリウス2世の書斎兼図書館だった署名の間。天井のお話を前回していたたと思う。前回のブログから天井の画像を見ていただきたい。読者の皆さんから見て、左下に描かれているのが、天体の運動と呼ばれる絵。プリモ　モト＊最初の動き＊とも呼ばれるように、ここから署名の間のフレスコ画をラッファエッロは描いていったのではないかと言われている。描かれる女性は芸術の女神のひとり、ウラニア。天体や天文学をつかさどる女神が球に乗っている。球に描かれるのは、天体で、お星さまが沢山散りばめられている。はっきりとは見えないのだが、研究家に依れば、この天体が示す日にちが、ちょうどユリウス2世が法王になった日を表わすそうだ。法王が天体、世界を動かすということだろうか。天体の運動ちょうど左右に描かれるメダルの中に描かれる二人の女性は、左に詩学、右に哲学を象徴している。下の壁には、詩学だからパルナッソス（アポロンと学芸の女神たちが住んでいたと伝えられるギリシャ中部の山）が、哲学の女神の下にはアテネの学堂が描かれている。

2020.04.22

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ラッファエッロ没後500年！ローマ編*ヴァチカン２＊

さて、ヴァチカン美術館の中に現在は組み込まれているユリウス2世のお部屋のフレスコ画について前回はお話をしていた。この壁画を描くために1508年にラッファエッロはローマにやって来たのだった。ラッファエッロが描き始めた、署名の間は、スタンツエの中で最も有名なため、大体いつも込み合っている。４つのお部屋の中では一番人気があるので、ゆっくり観ている暇はあまりないかも知れない。だが、もし出来たら天井にも目を向けていただきたい。そこには、前回お話したように、下のフレスコ画のテーマに合わせて、丸いメダルの中に神学、哲学、詩学、正義をシンボルとする女性たちが描かれている。メダルの横には四角い枠の中に天体の運動、原罪（アダムとエヴァ）、ソロモンの審判、アポロンとマルシュアスが描かれている。署名の間天井画ぱっと見ると、モザイクのようにわざと描かれているのだが、これはお部屋の厳粛さを出すためにラッファエッロが工夫したものと言われる。天井画の真ん中には、青空に天使たちが飛んでいるのが描かれているが、これはひょっとしたら、前に描かれていたマンテーニャの天使たちを残しているか、真似しているのかも知れないと言われる。署名の間天井画真ん中部分天使たちマンテーニャの天井画があるマントヴァのドウカーレ宮殿内夫婦の部屋より続きはまた後日のブログで

2020.04.21

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ラッファエッロ没500年！ローマ編*ヴァチカン＊

今日は雨。私はローマから約40キロの田舎に住むので、新緑が綺麗だが、、今年の春は本当にときどき非常に悲しくなる。一体美術館が開くのはいつなんだろう。スーパーのようにマスクと入場制限をしたら何とか開けても大丈夫と思うのだけれど。さて、元気を出してラッファエッロゆかりの場所、ローマ編を書き出したいと思う。1508年に彼が法王ユリウス2世に呼ばれてローマに来るのは、法王が自分の使うプライベートな部屋の壁画を描くためだった。それが、今スタンツエと呼ばれる、ラッファエッロの間で、ヴァチカン美術館の一部になっているという訳。個人的にひどく惜しいと思うのは、それまでそこに描かれていた、＊ニコラス5世が描かせた＊ピエロ　デッラフランチェスカやフラ　アンジェリコ、マンテーニャのフレスコ画はその代り、なくなったこと。お部屋は4つあるけれども、4つ目はラッファエッロ没後にお弟子さんたちが仕上げたコンスタンテイヌス帝の間になるので、ここではお話はしない。一番有名なのが、アテネの学堂のフレスコ画がある、署名の間。ここからラファエッロはフレスコ画を描いていったのだが、法王ユリウス2世にひどく気に入られたという。署名の間アテネの学堂亡くなってしまったが、ラッファエッロ研究の美術史家でもあった、若桑みどり女史に依れば、ユリウス2世は自分の居間に人類の知と徳のいっさいを描かせようとしたらしい。神学の論議の向かい側にこのフレスコ画があり、もともとユリウス2世の図書館でもあったこの書斎には、今はない本棚があった。神学、哲学、詩学、という風に壁にそって本棚が種類別にあったため、それをテーマとして、実は壁画が描かれている。そのため、天井にもこのテーマに沿った絵が描かれているのが、特徴。アテネの学堂には、同時代のアーチストが描かれていて、＊おそらくユリウス2世のリクエストではと言われているが＊レオナルドダヴィンチ、ミケランジェロ、ブラマンテをはじめとして、ラファエッロの自画像が入っている。若桑みどり女史に依れば、壮大な建物のヴォールトが神格化された主役になっているという。奥に奥にと吸い込まれるような遠近法と大衆群がうまく描かれている。また、みどり女史に依れば、ラッファエッロまた同時代人にとって世界がひとつの偉大な秩序として捉えられていたということがここから分かるという。何故なら、例えばミケランジェロにとって秩序は無秩序に比べてはるかに無味乾燥なものと考えられていたから。追伸：ラッファエッロが描いたユリウス2世の肖像。これはロンドンのナショナルギャラリー保存。もう一枚は、フィレンツエのウフイッツイ美術館にあるが、ラッファエッロのお弟子さんが描いたものは、ローマにもある。ボルゲーゼ美術館など。どの皇帝よりも皇帝的であったと言われるユリウス2世がフランスのイタリア侵略を防護できずに、がっかりした様子がうまく描かれている。続きはまたこちらのブログから。

2020.04.20

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ラファエッロ没後500年!(3)

さて、没後500年（２）の最後の著名な2枚の絵。聖母マリアの結婚というタイトル。ご存知の方も沢山あるとは思うけれど、皆さんからご覧になって、左の絵がラッファエッロの作品。右が師になるペルジーノの作品。どちらも素敵でしょう。ペルジーノの色使いや遠近法を使った幾何学的な空間性にピエロ　デッラ　フランチェスカの影響は大きいと思う。それを発展させたものが、ラッファエッロの作品。描かれているイエルサレムの神殿が奥になり、広場や神殿の回りの空間が多く描かれている。また、前方に描かれている人々も少し動きが出ている。また、この神殿の周りにはクルリと柱廊が描かれていて、これは1502年にローマでブラマンテ＊ラッフアエッロの叔父さん＊が作った神殿に良く似ているのが、興味深い。ローマのジャニコロにある、ブラマンテの小さな神殿。サンピエトロ　イン　モントリオ教会の中庭にある。ラッファエッロの絵は、1504年作と言われている。彼がペルジーノの工房を卒業して、始めてシングルで作品を描いたものになるとか。ペルジーノの作品は1502年から1504年。どちらも、ルネッサンス時代の特徴になる遠近法を使って、建物、また人物たちが調和良く描かれている。お話は、福音書にある聖母マリアの結婚から来ていると言われる。イエルサレムの神殿で育った聖母マリアに旦那さんを選ぼうということになった。下部真ん中に描かれている司祭が、候補男性群＊ラッファエッロの絵では皆さんの右側に描かれている＊に枝を配った。その枝に花が咲いた男性が聖母マリアの旦那さんに選ばれたという。だから、聖ヨセフ以外の男性は枯れた枝を、みんな悔しがって折っている場面が描かれている。法王ユリウス2世に呼ばれて1508年にローマへ入って来るまでは、ペルージア、フィレンツエ、ウルビーノの街でラッファエッロは活動をしていたのではないかと言われている。次回のブログはローマ入りしたラッファエッロについて。

2020.04.17

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ラッファエッロ没後500年！(2)

ラッファエッロの生家を思い出している。ウルビーノの街中に現在ラッファエッロアカデミーが横に入った、彼の生家が美術館として残っている。そこはもともと彼の家兼、お父さんの工房だった場所なのだが、面白いのは、中庭をはさんでお母さんの家が後ろにあるのだった。ラファエッロのお母さんは、マリア　バッテイスタニコラ　チアルラという良家のお嬢さんだった。このフレスコ画は、現存するラッファエッロの最初の作品と言われている。聖母マリアに彼のお母さんが描かれている気がするのは、私だけではないと思う。このお母さんはラッファエッロ＊彼はひとり息子＊が8歳のときに亡くなってしまい、彼のお父さんは再婚する。お父さん自体も、彼が11歳のときに亡くなってしまう。お父さんの工房で育ったラッファエッロは、基本的なテクニックはもう幼少の頃から身につけていたことが考えられる。当時イタリア一優雅なウルビーノ公国の宮廷で、一流の画家たちの絵を学んだことは間違いない。例えば、ピエロ　デッラ　フランチェスカ、ルチアーノラウラーナ、アントニオ　ポッライオロ、メロッツオダ　フォルリなど。そして、何と言っても彼の師となるのが、ペルジーノ。お父さんが亡くなってから正式にペルジーノの工房に入ったのではないかと言われているが、それ以前からも交流があったことは十分に考えられるとされる。当時、ペルジーノはイタリアで一流の画家とされていた。だから、彼の絵に似た作品を描かないと、絵は売れなかったということもあったらしい。そのため、ラッファエッロの絵は非常にペルジーノの絵に似たものが多く、現在はラッファエッロの作品ということが分かっていても、以前はペルジーノのものとされていたものがあるくらい。有名な二つの絵。どちらが師でどちらがラッファエッロの作品か。また次回のブログから。

2020.04.16

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ラッファエッロ没後500年！

イタリアの様々な所で予定されていたラッファエッロ没後500年記念のイベントや展覧会はとりあえず、中止になっている。が、彼についてせっかくだからここでも少しだけお話をしてみたいと思う。ご存知の方も多いと思うけれど、彼は1483年、当時イタリアで最も優雅な国と言われたウルビーノ公国に生まれた。お父さんは、ジョバンニ　サンテイというウルビーノ公国の宮廷画家になる。ウルビーノは現在マルケ州の山の中にある小さな街だが、と旧市街は当時の街並みがとても良く残っている。イタリアの小さな街をのんびり訪れたいという方、ルネッサンスに興味がある方、ラッファエッロが好きという方は、是非。以前このブログ内でもウルビーノについて書いていると思うので、良かったらご参考に。ウルビーノの旧市街ラッファエッロについての続きはまたこのブログで。

2020.04.15

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ロックダウン延期

今日は復活祭。ヴァチカンのサンピエトロ寺院で法王様がひとり付き添いの方と一緒に行事を行うのをテレヴィで見た。信じられないくらいに寂しいものだった。通常はとっても美しく花々で飾られるサンピエトロ寺院なのに。やはり予想されていたように、イタリアのロックダウンが延期になった。4月3日だったのが、13日までになり、今は5月3日まで。開いているお店は以前とほとんど変わらない。人々に必要な最小限の場所だけ。＊美容院はやはり閉まっている＊今回、新たに加えられたのが、本屋さん、文具店だが、お店によって選択ができる。但し、感染がひどい、ロンバルデイア州とピエモンテ州は、閉まったまま。ローマっ子がお天気に誘われて海に出かけたりしないように、厳重に海へいく道路はチェックがされているのをテレヴィで見た。統計学の専門家に依れば、イタリアの感染は場所に依ってかなり変わるけれど、今の様子では、減少にかなり時間がかかることが予想され、5月の末に感染ゼロに近くなるのではないかという。それまで、このロックダウンがどうなっていくか、自分との闘いでもあるような気がしている。とりあえず、こんなご時世だけれども、ブオナパスクア。また良い時代が来るのを祈りながら。

2020.04.12

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最後の仕事から一月

今日は今年亡くなって500年になるラファエッロの命日。パンテオンにある彼のお墓にはお花が捧げられた。＊のをイタリア美術管理局のサイトで見た、今は閉まっているから＊ちょうど最後の仕事をしてひと月経つ。一体全体誰がこんなに大きな感染になると予想できただろう。イタリア大統領も以前、騒ぎすぎの気があると言っていたような気がする。ロックダウンと言われる閉鎖状態に入ってから3週間。感染はさすがに落ち着きを見せ、病院関係もホッとしていると聞いたが、まだまだ油断はできない。というのも、来週日曜日復活祭、月曜日は小さい復活祭で、祝日になり、家族でお祝いをしたり、野外でピクニックをしたりする習慣があるイタリア。今の閉鎖状態から少し抜け出したくてうずうずしている人がたっくさんいると予想できるからだ。今の時点では復活祭後の4月14日まで今のロックダウンが継続し、その後は様子を見ながら少しずつ緩んで行くかも知れないという。子供たちは毎日宿題やオンライン授業で忙しく、私は週に一度の買い物では実は足りないけれども、なんとか都合をつけて食事の支度をしている。やはりスーパーで感染の可能性だってあるでしょう。もちろん、スーパーに入るときにはマスクをするし、一応していないと入れないことになっている。＊マスクのない人は、マフラーでもよい＊で、時間のある時にタンスの整理、掃除、美術史関係の勉強、水彩画で植物画を描いたり。仕事やローマの街は恋しいけれど、我慢。お買い物もしたいけれど、がまん。で、次回からはローマのラッファエッロゆかりのスポットを書こうかなと考える今日。

2020.04.07

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