ローマ展覧会巡り そのイチ ピラネージ展
ようやく美術館、映画館、劇場が再オープン。ほとんど要予約になっている。感染数激減とは言っても、まったくゼロという訳ではないので、出かけるときには最近は2重マスク。予約をして出かけた展覧会は、なんと3つ。一番駆け足だったのは、念願のピラネージ展。不可能な夢という、サブタイトルになっていた。時間制で45分で出なくてはいけないというからもう。ピラネージ展は、実は何年か前にブラスキ館でも見ていたが、この展覧会は昨年彼の生誕500年だったものだから、規模的にはもう一回り大きいと言える。ローマのあのトレビの泉後ろにある(というか、泉の借景になるのだが、)ポーリ館に現在入っているエッチング博物館が会場。通常みられないエッチングの銅板オリジナルをたくさん、また彼の下絵なんかが見物かも知れない。聖天使城 風景エッチング銅板テイヴォリのヴィッラ アドリアーナ今回勉強になったのは、彼は実はインテリアデザインもしていたということ。彼が古代ローマの実物彫刻をもとにデザインしたものが、あるなんて。詳しいピラネージについての話は、前回ブログに書いていると記憶しているので、興味がある方は良かったら。ピラネージデザインの燭台。オリジナルはないため、今回デッサンをもとにマドリッドの工房で作られたもの。ピラネージ展は今年7月16日までの予定。展覧会巡りの続きはまた後日。追記:夏休みに入った高校生の娘の夏の美術の宿題が、なんとこのピラネージのローマ風景のひとつ、フォロロマーノ風景を鉛筆画でという。美術の教授の卒論だったらしい。だけど、娘は美術学校ではなくて、理系の高校なんだよね。宿題、なかなか大変そう。