ファレリイ ノヴィ
寒くなくなったと思っていたら、あっという間に日中暑くなって来てびっくり。日本の鎖国が5月末に解禁という噂が入って来たけれど、例のごとく日本の歩調は他の国に比べてとっても遅い。アメリカ人たちがバシバシ入って来ているのを見ると日本は何故こんなに遠いのかと悲しくなったりする。しかし、私は負けない。地道に素敵なスポット探しを続けている。例えば、先日内陸部にある変わった場所、ファレリイイ ノヴィ。ここは、昨年だか、海外のチームがレーザー光線だかを使って地下に丸ごと眠る古代ローマ時代紀元前3世紀の街を確認した。ポンペイよりも小さいが完璧に残っているという。古代ファリスキ人は、エトルスク人に似た同時代の民族でこの内陸部の小高い丘に住んでいた。古代ローマ人に征服された後、丘から降りて新しい街を作らさせられたのが、このファレリイイ ノヴィ。現在はファブリカ デイ ローマという街が近くになる。ファレリイイ ノヴィは今行くと、昔の門や城壁の一部、また教会内部の床下では古代ローマ時代の街中を通っていたメインストリートや排水溝などを見ることができる。街の人たちはこの古い街の存在が分かっていたという。なんともロマン溢れる話に感動もの。また教会は、サンタマリア イン ファレリイイと言ってシンプルながらなかなか素敵。教会自体は中世にフランスから入って来たシトー会修道院と教会だったもので、お隣には現在も旧修道会の建物が残る。今修道会の建物は農家が入っていて、週末(教会は春から秋、週末の午前中のみ内部を見ることができる)になると、卵やオリーブオイルを売ったりしている。ゼウス門城壁一部(周囲2キロあまりの城壁だったとか)奥に教会と修道院跡教会内部。光がとっても美しい。春分秋分にはパンテオンのように光線の入り具合が計算されて入ってくるのだとか。教会後ろから今回は行かなかったけれど、ここにはローマとウンブリアをつないでいたアメリーナ街道も残っていてなかなか見ごたえがあるようだ。この周辺を少し回ってみたので、続きはまた次回。