フィレンツエ日帰り
イタロのポイントが3月末に切れるということで、フィレンツエ日帰りした。ローマからは新幹線で片道一時間半だから十分行ける。3月はそろそろ遠足などの学生たちの旅行も含めて観光客が多くなり、ローマやフィレンツエは大分混みこみ。しかし訪れるスポットを変えればそう人混みの中には入らないで済む。今回は前回コロナの年に娘と行った際、修復中で見られず仕舞いだった(実は昔観ているけれども)ポルトガル枢機卿の礼拝堂を観に行こうと、とりあえずサンミニアート アルモンテ教会に出かけることにした。フィレンツエのサンタマリアノヴェッラ駅内にある新聞スタンドではバスのチケットは販売しません、と書いてあったので(少し前まで売っていたのに)直接バスのターミナルまで行き、インフォを聞きながらチケットゲット。(1,50ユーロ)ターミナル近くのバス停から12番でゆったりサンミニアートアルモンテ教会前まで。ここは、私の好きな教会のひとつ。今回は枢機卿の礼拝堂を観て、教会内部をゆるり。気に入っているのが、礼拝堂の天井と(カラフルな素敵なモノ)教会の身廊の大理石のレースの床模様。コロナ中は閉まっていたお隣の修道院のショップに寄る。近所のおばさんがショップのお坊さんと長話をしていた。修道院で作っている石鹸とか、クリームとか、興味深い。妹がアトピーなんですが、と聞いてみる。治療法を教えてくれるが、今お医者さんにかかっているので他は試さない方が多分良いだろう。英語をちゃんと話す中国人カップルが入って来たので、お坊さんが観光ですか、と聞くといや、歯医者さんにという。お坊さんに、ポルトガル枢機卿の礼拝堂修復が終わって本当に良かったです、というと、いや実は今内部の修復が終わりますが、イースターの後からファッサードの修復が始まることになっていて、という。へえ、そうなんですか。大変、ファッサードが見えないのは残念ですね、どのくらいかかるんでしょう、と聞くと、いや実はそれがイタリア政府の手に依るものなので、良く分からないんです、という。なるほど。お坊さんの話に依れば教会や有名なフィレンツエの展望台があるミケランジェロ広場がある丘(山モンテと呼ばれるが)は、実は崖崩れしやすい場所で、大分前に丘の補強工事が行われて内部にコンクリートが何本か打ち込まれたそうだ。と話をした後、丘を降りようといつもの小道を探したら何と修復中で閉まっていた。しょうがないからぐるぐるカーブを描く道をぶらぶら降りる。(上りは大変だけれど下りは楽)旧市街を冷やかしながら、いつも行きたいと思いながら入場しなかったミケランジェロの家(と言われる)や、フェラガモ博物館を観てみた。フィレンツエも深い街だ。また行こう。