3月に遇った友人たち
毎年冬物を仕舞始めると寒さが戻る。今年も例年同様だった。仕舞かけた冬物は半分そのままにして、お天気もまだいまひとつだから様子をみよう。さて、かなり忙しめの3月だったが、合間にしばらく会えなかった友人と展覧会に行くことができたり、おしゃべりしたりできて良かった。展覧会のひとつは、終了直前の、ヘルムート ニュウトン展。アラ パチスでやっていたので、しばらく寄らなかったアウグストス帝霊廟跡の工事をちらりと見たりした。ブルガリがスポンサーで、2026年オープンらしい。ヘルムート ニュウトンは、アメリカ人かと思っていたらドイツ生まれのユダヤ人だった。幼い頃に大変な思いをしたようで、実はセルフ メイド マンだったのね。一緒に行った友人は中国語を話すイタリア人のM。ローマの高級ブテイックにお勤めしながら、ヨガの先生を目指し、さまざまなホビーがあって、非常にエネルギッシュ。もうひとつ、とっても良かった展覧会は、メルラーナ館でやっているアントニオ ドンギ展。彼は、スクオラ ロマーナになる1900年代初めの画家で、ちょっとバルトウスを彷彿させる画風だが、風景画はもっと静かな感じで、今回感動ものだった。一緒に行ったのは、もと高校の先生のBだが、彼女の勉強ぶり、また博識にはいつも感心する。今回もヴィンスコンテイの映画からマリオ プラツの本などいろいろ教えてもらった。昨日お昼ご飯を一緒にしたのは、先日ケンブリッジから帰ってきた研究家のL。なんとローマ旧市街のど真ん中に住んでいる。何を研究しているかというと、国際関係。今回はお互い図書館から抜けて、ユダヤ人街での軽いランチ。ユダヤ風のアーテイチョークにフォカッチャ、デザート。こうして私の3月は終わりそうだ。お天気が不順だったせいか、風邪も花粉症も大変だったが、今回復中。季節の変わり目、皆様もお大事に。そうそう、日曜日は復活祭です。ブオナ パスクワ。