ボルセナ湖周遊記
秋だから晴れの日と曇り、雨が交代に来る。ちょうど私たちが出かけた日は前日雷雨だったが、朝はすっきり晴れ上がって素敵な秋晴れ。ボルセナの街には寄ったこともあったし、湖は例えばトスカーナ南部に行くときにいつも通りがかりに見ていた。が、今回は春から秋にかけてだけ運航の島めぐりに挑戦してみた。といってもお天気が悪いと当日運行されないこともあるため、朝電話してくださいと言われていた。最悪運行されない場合には街廻りをしようと話していたが、大丈夫運行しますとのことだった。イタリアで5番目に大きな湖には有名なボルセナの街の他にも、マルタやカポデイモンテがある。島めぐりの船はカポデイモンテ出発。島はふたつあって、ビゼンテイーナとマルタナ島。ビゼンテイーナ島は近年プライヴェートツアーを行っているので、次回はそちらにも参加してみたいと思う。お天気の良い日は空と湖の色がとっても美しく、島も湖に映って絵のよう。ツアーは約1時間で簡単な説明がイタリア語である。ツアーを終えてからカポデイモンテの小さな船博物館に寄り、(週末の午前中のみ開館)ここで発見された古い古い船を見たり、説明を聞いたり。この辺は歴史が古いところで、エトルスク人たちが住んでいたことは分かっているが、実はもっと古そう。旧市街の高台を歩き、お昼ごはん。午後はボルセナの街へ。高台にあるお城が現在考古学博物館になっていて、なかなかの見ごたえあり。しかし、目が悪くてまた照明が暗くてよく読めないのが残念。あとでネットで調べよう。ボルセナの街はもともと今のオルヴィエートにいたボルシーニ族が追い出されて住み着いたところと言われている。ボルシーニ族は、エトルリア人の一民族らしい。旧市街は非常に綺麗になっていて、ボルシーニ人の誇りがまだうかがえる。ボヘミア出身の司祭がミサの間にイエスの奇跡に疑いを持ったためにワインが血になって祭壇を汚した奇跡の証が残る、有名な聖クリステイーナ教会は日曜日午後で閉まっていたため、見られず残念。しかし、ボルセナの街を含めて湖は非常に美しく、観光客がみんなローマに行ってしまうのがよく分からないくらい。