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カテゴリ:思い出など
いつも使っている扇子がある。
(というのは、夏はもちろん春から秋にかけて 暑いときにかなり重宝なのだった) 日本語と英語で文字が書かれていて、かなりひょうきん な感じの絵が(墨絵に近い感じの)描かれているもの。 昔母に貰ったと思う。 それが今年の夏、しばらくイタリアの我が家に滞在して くれていた母が持ってきてくれた、雑誌のコピーと今 ようやくつながった。 というのは、実はこの扇子は、ある方に昔いただいた 扇子であり、その説明書きを母が近頃発見したということ だったらしい。 ずっと後になってから、よく分からず仕舞いになっていた ことが、パズルのようにピタッとはまるように、はっと 分かるということがある。 今回もそれだった。 わたしは大学時代、たまたまその時期、父がヨコハマに転勤 になったこともあって、横浜の野毛動物園の上に(丘だから) 住んでいたのだが、その父の仕事関係でかなり仲良くして いただいていた方が、横浜の元町を抜けたところに丘があって そこにお住まいとお店があったのだった。 工藝社といって、現在でも日本中の民芸館に品物をだして いらっしゃるはず。 当時さまざまな雑誌に紹介された、民芸品を扱う、名物のおじさん と特に母が親交があったのは、母がそういったものがとても 好きだったこと、おじさんのいろいろなお話が面白かったこと もあるのではなかったか。 わたしたちは、おじさんから民芸について、よくお話を伺った と思う。 その名物おじさんから母がいただいていたものを私が日常今 使っているということになる。 で、本題。 扇子の作者であるのが、クリフトン カーフ。 彼はアメリカ人だったが、佐世保に派遣された時代から日本が 好きになり、日本語を猛勉強して、また日本に住むことになる。 最初は牧師だったが、その後やめて画家になる。 彼の絵を見た人たちから版画を奨められ、岐阜から京都に住んだ 彼の見た日本の古い街並みなどの版画でイチヤク有名になる。 最後は金沢で亡くなったようだった。 おそらく私が単に忘れていただけなのか、名前は確かに聞いた ことがあったなと今思っている所。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.12 17:12:26
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