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カテゴリ:シネマ
先日国営放送教養でフェッリーニに関するドキュメンタリー番組
を観た。 思春期にフェッリーニやヴィスコンテイの洗礼を受けた私には 非常に興味深いものがあった。 まず、フェッリーニはリミニ生まれだったが、かなり若いときに もうローマのサンジョヴァンニ地区に移っていたというのは 知らなかったし、高校時代にもう既にマルカウレリオという 新聞で働き始めていたというのも初耳だった。 その後、割にすぐに当時の映画界に入っていけたのは やはり才能もあったことは間違いないと思うが、運が良かった のではないかと思った。 フェッリーニがマストロヤンニの友人だったのは知っていたが 彼のことをフェッリーニが語るときに「コシ ノルマレ」つまり とっても普通だというのが、いつも何となくオカシイ。 というのは、十分にハンサムではないかと個人的には思うのだが、 どうだろう。 有名な映画ドルチェヴィタ「甘い生活」の撮影前に青白い若者 を考えていたフェッリーニがマストロヤンニに減量させたのは 割に知られているかもしれない。 そのマストロヤンニ展が今、来年の2月半ばまでローマのアラパチス で行われている。 写真展かと思いながら覗いてみたら、彼の経歴を辿りながら 写真やヴィデオクリップはもちろんだが、そのほかに彼の家族が アルテイジャーノつまり手仕事の職人だったりしていて、その作品 なども展示されていた。 彼の衣装とか、キャリアについてのコメントなどもあった。 最後に彼が晩年に人生を振り返って言う言葉が聞けるのだが、 「若いときにはまだまだと思っていたけれど、本当にあっという間。」 アラパチスはちなみにアウグストス帝がパックスロマーナを記念して 作らせた平和の祭壇だが、現在下の階が展覧会場となっている。 良い展覧会を見ることが出来るので割に注目しているスポットの ひとつ。 マストロヤンニに興味があってスペイン階段付近でお時間がある方は 寄ってみるのもいいかも知れない。 Museo di Ara Pacis アラパチス博物館 時間は毎日9時半から19時半 12月24日31日は14時半まで、お休みは12月25日と1月1日。 展覧会は2019年2月17日まで。 www.arapacis.it/it/mostra-evento/marcello-mastroianni お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.11.19 02:56:47
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